準決勝の朝 ページ23
あの後の決起集会は、しばらく落ち着くまで3人のところにいさせてもらった後、
席を移動して、ムーさんのところに移動してひたすら飲んだ。飲みまくった。
まぁ、明日試合なんだからやめろ、ってムーさんに止められたから飲んだと言っても本当に飲んだ日と比べるとそんなにだと思う。
その後は何事もなく決起集会は解散。
ホテルに戻って、酔いを覚ますためにもすぐシャワーを浴びた。
………………そして、そんな一夜が明けた朝。
なんとなく早起きしちゃって、二度寝にも寝付けなくてホテルの周りを散歩したくて部屋を出た。
本当は不必要にホテルを出歩くことは良くないみたいだから、バレたらきっと怒られるだろう。
そんなことを考えながら歩いてると、前から人影が走ってくるのが見えた。
スタッフさんだったらやばい…!と思ってどこかに隠れようと周りをキョロキョロしたら、
「……A?」
と声をかけられて、顔を人影に向ける。
『……なんだ、哲人さんか』
山田「どういう意味や」
前から走ってきてたのは哲人さんだったので、ひとまず安心。
山田「こんな朝早くになにしてんねん」
『いやこっちのセリフですよ』
山田「俺?俺は……ちょっとジョギング」
『ジョギングって……今日試合ですよ』
山田「……まぁ、俺の事はええねん。Aはなにしてんの?」
『私は……目覚めちゃったので散歩を、』
山田「……っはぁー、」
素直に理由を伝えたら何故かため息をつかれた。
昨日の近さんたちもそうだったけど、私ってため息つかれがちじゃない?
そんなに変なこと言ってるかな……。
山田「1人じゃ危ないやろ。ホテルもどれ」
『それを言ったら哲人さんも同罪ですよ!』
山田「お前……海外舐めすぎちゃうか?女の子なんて朝でも何されるかわからんぞ」
そう言われて何も返せなくなってしまった。
確かに海外は日本に比べると圧倒的に危険度も高い。
『……すいません、』
山田「……まぁ、お前の気持ちもわかるからなぁ」
ずっと少し距離を空けて対面で話してた私たち。
その距離を詰めてきた哲人さんが、少し呆れたように笑いながらそう言う。
819人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな - 今まで見た中で一番面白いです!続き待ってまーす (1月21日 20時) (レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅら | 作成日時:2023年11月25日 21時