ついに決戦の地 ページ13
ふと周りの音で目が覚めると、もうすぐマイアミに着くとの声が耳に入った。
横を見たらまだ由伸が寝てて、反対を見たらちょうど湯浅と目合った。
『おはよ』
湯浅「おはようございます。よく寝てましたね」
『え、見てたの？』
湯浅「はい」
って当たり前かのように言う湯浅にびっくりすると同時に、ちょっと引く。
湯浅「いつもタイガースだと隣テルさんか拓夢さんじゃないですか。
だから貴重だと思って」
『理由になってないけど』
確かにタイガースで移動する時は、テルかムーさんの横に座ることが多いので、あんまり湯浅とは近くにならない。
『……起こすべきかな』
湯浅「由伸さん？いいんじゃないですか？」
『え〜…んー、』
湯浅「なんか嫌な理由でもあるんすか」
ちょっと渋る私に、フハッて笑いながら聞く湯浅。
『なんか寝起き悪そうじゃない？』
湯浅「……あ〜、どうなんすかね。でもAさんなら大丈夫でしょ」
『何を根拠に……まぁいいや、声掛けよ』
意を決して由伸の方に体を伸ばして声をかける。
『由伸〜もうそろそろつくよ〜』
湯浅「声ちっさ！」
ビビって少量の声で言ってた私を横で笑ってる後輩、うるさい。
山本「……ん」
『ごめん、起こして。そろそろ着くよ』
山本「…………A、？」
『うん、A』
私の名前を呼んで確認したと思ったら、意外とすんなり目を覚まして、あくびしながら姿勢を整える由伸。
『意外と目覚めいいんだ』
山本「んや、悪い方だと思う」
『え？今すんなり起きたじゃん』
山本「…………起こし方が良かったんちゃう？」
知らんけど、なんて意味のわからない説明をする。しかも知らんけどって。
山本「着いたらなにしよっかな〜」
湯浅「由伸さん買い物でも行くんすか？」
山本「行きたいよな、やっぱ」
『修学旅行みたいなテンションだね』
私を挟んで楽しそうに話す2人に突っ込む。
湯浅「だって行く機会なんてなかなかないじゃないですか」
『んー、まぁそうだね。あなたは来年にはもうこっちに住むもんね』
山本「何？一緒に来たいって？」
『耳気圧にやられた？』
すっとんきょんなことをいう由伸にアホだな〜と思ったりする。
そういえば大谷さんにもメジャーがどうのとか言われたなぁ、って何となく思い出に浸る。
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ひな - 今まで見た中で一番面白いです！続き待ってまーす (1月21日 20時) (
レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅら | 作成日時：2023年11月25日 21時
