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目の力、飛ばされる王 ページ22

〈ギラside〉





表情のわからないA

静まり返った部屋

言葉に表せない感情で一杯になった王達

沈黙はもう1、2分ほど続いていた



何かを察したAが口を開こうとした

次の瞬間




「そんなに俺が憎いなら相手してあげようか〜?」


『?!』


「てめぇ…!!!」



僕らの前に現れたのは

いつものふざけた雰囲気のダグデドだった



『……ダグデド…ドゥジャルダン』



静かに、それでいて噛み締めるように

Aがその名を口にする




「……話を盗み聞きとは、良いご趣味ですな」


「いや〜俺様の名が聞こえたからさーあ?」




いつものふざけた態度も

あの話の後だと火に油だ



「あ、お前があの一族の生き残り?」



まだ生きてたんだ〜

そうおちゃらけたようにダグデドが言った



『……』


Aは何も答えず、ゆっくりと目に巻かれた包帯に手を掛ける



「あ!ちょ、ちょっとストップ!!」



いつの間にか

Aは両腕を何か植物のようなもので縛られ

宙に浮いていた



まずい、アイツに捕まったら何をされるか…!



焦る思考の中で

僕はAの目に巻かれた包帯から目が離せなくなった

ほどけかけている包帯、そこからが覗いた目

それが青い光を放っているように見えたからだ

もしかすると、あの目は何か力を持っているのか?






いや、今はまずAを助けなければ……!!


王達が一斉に斬りかかる


 





「あぁ〜鬱陶しい」



「おうさまなんて、みーんな居なくなっちゃえばいいんだ」





「?!」





たった一瞬



ダグデドがそう呟いた瞬間、僕を含めた王達は次々に謎の歪みに押し出されていった



僕が最後に見たのは、捕まり怒りをあらわにするAと高笑いしてこちらを見ているダグデドだけだった

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白湯 小5 - 王様戦隊.......大ッ゙好きなので長編投稿してくれるのめっちゃ助かります!!設定とかもすごい好きなので、是非!完結頑張ってください!更新いつまでも待ってます! (2月29日 15時) (レス) @page25 id: ff87142a36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さすらうサイダー@さくらぁ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b3818ccd101/  
作成日時:2023年6月3日 20時

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