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語る歴史 ページ21

〈ギラside〉



ゆっくり静かにAが口を開く



『2年前、ジェラミー様にお話いただいた、天告者の歴史……この星に残されているのはたった一文……』




"争いのこの地に一閃の光走る、その中よりいでし光の一族
王を導き世の業火を沈めん"



僕らが聞いた話より明らかに短い

昔の人は文章を省略するのが好きなのだろうか



『この文章では私達が光の中から現れたとなっています……
しかし、それはこの星の人々に我々を受け入れてもらうための作り話です』



「まぁ、ここまでの事考えりゃぁそうでもおかしくねぇか」



その言葉を聞いたAがそのまま上を見上げる


『………私達は』



まるで何かを抑えるような

追いかけているような、そんな声

次の言葉がまるで喉で詰まっているようだ







『……ダグデドの滅ぼしたとある星から、ここへ逃げ延びてきました』




その言葉は

静かに紡がれた



『ダグデドは…私達の星を一夜で滅ぼした』


『今でも覚えています……』



『ある者は家族を奪われ、ある者は体の一部を失い、またある者は命を落としました』


『燃えさかる大地、黒煙で覆われた空、誰かの泣き声、道を染める赤……』



『その全てを見て……』




"アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!"




『高らかに笑う……その声』





「っ……」


聞いているだけで吐き気がする




『生き残った天告者は、皆別の星へ逃れ…その多くがこの星に流れ着きました』





『……私が国王方にダグデドを倒させたいのは、ただの復讐です』






全員が何も言えず静まり返る

この血塗られた話を自分や

自分の国の民達に重ね合わせているからだろう





一息をついたAの顔は見えなかった

目の力、飛ばされる王→←序章の一重



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白湯 小5 - 王様戦隊.......大ッ゙好きなので長編投稿してくれるのめっちゃ助かります!!設定とかもすごい好きなので、是非!完結頑張ってください!更新いつまでも待ってます! (2月29日 15時) (レス) @page25 id: ff87142a36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さすらうサイダー@さくらぁ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b3818ccd101/  
作成日時:2023年6月3日 20時

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