これは忠告 ページ16
〈ジェラミーside〉
眩しい光に思わず目を瞑る
次の瞬間、俺以外の王や側近がバタリと音を立てて倒れていく
「おっと……」
『……どうやら、貴方様には効果がないようですね』
「どうやらそうみたいだ」
殺伐とした空間
恐らくこのままだとAは逃げる
糸を使って止めることもできるが…
それよりも
「さっきの言葉は、どういう意味だい?」
『……』
「残念だが、俺には行間が読めなかったみたいだ」
"お星さまから来た"
これはどうとらえるべきなのだろうか
語り部としては知りたい所だ
『……ジェラミー様、一つ忠告いたします』
「……」
『人間とバグナラクは決して共存できません……してはなりません』
「またこれは……行間が読めないばかりでなく随分と難しい忠告だ」
してはならない……
一体どういう意味だ?
『この世界は果てしなく広い……それ故、人類の脅威となり得るのはバグナラクだけではないのです』
「……つまり、バグナラクと和解しようと滅ぼそうと意味がないってことかい?」
彼女の言った事から考えると
バグナラクをどうしようとも、争いを辞めれば新たな敵が現れる……という事になる
もしそうだったとして
一体、新たな敵とはなんだ?
なぜ今人類のを滅ぼしに来ないのか
バグナラクと手を組んでいる?
いや、それなら一緒に襲ってくるはずだ
人間の味方か?
そんな訳はない
考えれば考えるほど分からない
お星さまから来た
世界は広いです
「……お前さん、まさか…」
『……私は一度消えさせていただきます』
「っ!待て…!」
『……すぐにまた、お会いできますよ』
「っ…?!」
体が動かない
まるで、蛇に睨まれた蛙のように
しばらく経って
体が自由を取り戻したときには、既にAは姿を消していた
天告者にこんな能力があるなんて知らなかった
少なくとも、あの頃のAにはそんな力は……
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白湯 小5 - 王様戦隊.......大ッ゙好きなので長編投稿してくれるのめっちゃ助かります!!設定とかもすごい好きなので、是非!完結頑張ってください!更新いつまでも待ってます! (2月29日 15時) (レス) @page25 id: ff87142a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さすらうサイダー@さくらぁ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b3818ccd101/
作成日時:2023年6月3日 20時