No.8 ページ8
そんなこんなで、外に出るときは誰かと一緒。
極力、外には出ない。風磨は、自分のできる限りの時間を私に割いてくれた。
それでも、電話はやまない。
それから1週間。
風磨と夕飯の買い物をするために、駅で待ち合わせをした。
風磨は心配性で�牴兇�買ってこようか？�瓩箸�ゆうけど、私もたまには外に出たい！と言うと1人じゃ危ないからって待ち合わせをすることにした。
突然の雨。
傘をさして、駅の前で立っていると
トントン
背中を誰かに叩かれた。風磨かと思って振り向くとそこには女の人が1人立ってた。
女「ねぇ、あなたいまの風磨のマネージャー？」
「えっ、あ、、、」
私は、その女の目をみてなんとなくわかった。
この人が私に何度も電話をかけて、つきまとった人だ。
女「あなたが私から風磨をとったのよ！
あなたがいなければ風磨は私のものだったのに！
なんで、そんなに仲良くするのよ？たかがマネージャーでしょ？
殺す。殺してやるわ」
女はナイフを取り出した。私は、後ずさりをする。
「ま、まって。」
もう、ジリジリと私を追い詰める。
周りの人はだんだんと遠ざかっている。
女が、勢いよく私の方へ向かって走ってくる。
グサッ
あれ、痛くない？
女「ふ、ふうま」
風磨が私をかばってくれたのだった。
風磨は大量の血を流しながら、その場に倒れこんだ。
私はとっさに風磨に寄り添うようにしゃがむ。
「風磨？、、、ねぇ、風磨？？風磨ーーー！」
私は風磨の近くで泣き叫ぶことしかできなかった。
その数分後、周りの誰かが警察と救急車を呼んでくれて私たちは病院へと向かった。
風磨は緊急オペ室に運ばれた。
待合室で、どうしようもなく不安で、涙が止まらなくて、、、
そのとき、
中島「花ちゃん？風磨は？」
「け、けんとくん。風磨は、オペ室です。」
中島「そっか。あのね、さっきの女のことなんだけど。
あれ、風磨の元○○○で元マネージャーなんだ。。。」
「そ、そーなんですか？わ、私。もうどーしたらいいか。」
ガラッ
オペ室のドアが開いた。
先生「菊池さんの傷はそれほど深くなかったので、体に問題はありません。しかし、雨の影響などで血が大量に流れてしまっているので、目を覚ますのも少し時間がかかるかもしれません。」
そう、いった。
私は少し安心した。
安心するとまた、涙が止まらなかった。
生きててよかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まき | 作成日時：2017年9月6日 9時
