No.18 ページ16
「ごめんなさい。無理です。
自分から離れていったのに、今更…。」
涙が出てきた。
久しぶりだ。
2年前はよく、風磨のこと考えて
ねれなくて、泣いて泣いて泣いて。
どーしようもなくなることが多かった。
もう、そんなことなくなったと思ったのに、
健人「やっぱりはなちゃんのどっかに、まだ風磨のことが残ってるんだね。よかった。
風磨ね、曲書いたの。」
はな「へ？」
健人「2年ぶりにラブソング書いたんだ。
風磨もきっと、忘れられないんだと思う。
花ちゃんがきたからどーなるとかそーゆことじゃないかもしれない。まず、たくさんのファンの子がいるから見つけることすら困難だと思うんだけどね笑笑
でも、花ちゃんに聞いて欲しい、
見て欲しい。今の風磨を……。
だからお願い。見るだけでいいんだ。もちろんメンバーには秘密から」
風磨は、愛されてんな。
こんなに、思ってくれるメンバーがいて。
きっと、私がいなくても十分周りに素晴らしい人がいて
その人たちに支えられてる。
私はあえて聞いた、
「でも、私が行く意味ありますか？
私が行ったところで風磨のためになりますか？」
聞くと、
健人「なるよ。当たり前じゃん。
風磨が2年越しにラブソング書いたってことは、何かを伝えようとしているわけでしょ？それをきいてあげるだけでも風磨は報われると思うよ。」
健人くんは、なんの迷いもなくそう断言してくれた。
「……。行きます。」
私も、心を決めてそう答えた。
健人くんが帰った後考えた。
風磨に会ってしまったら私はどうなってしまうんだろう。
きっと、涙が溢れて止まらなくなるんだと思う。
だけど、風磨のためだから。
風磨のために。会いに行かなきゃ。
きっと、2年前とは違う気持ちで風磨に会えると思う。
そう信じた。
「あのね、昨日健人くんがきたの。
でね、私コンサート行くことにした。」
なつみ「そっか。ごめんね？健人に勝手に住所教えて。でも、すごい頼まれてさなんかあるかとは思ったんだけどー、」
「いいの、大丈夫。」
なつみ「良かった。じゃあ、一緒にコンサート行こ？」
「ごめん。今回は1人で行きたいんだ。
気持ちの整理つけに行くから。」
なつみ「そっか、わかった。」
「ありがと。」
〜コンサート当日〜
風磨からもらったネックレスをぎゅっと握りしめて会場に向かう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まき | 作成日時：2017年9月6日 9時
