No.15 ページ13
それから、何度も何度もくちびるを重ねた。
しばらくすると
風磨「抱いていい？」
と風磨が優しく私に聞いてきた。
私が頷くと。風磨は私の手を引いて、自分の寝室へ連れ込んだ。
寝室に入ると、そこは風磨の匂いで溢れてた。
部屋に入るだけでクラクラしてしまうぐらいだった。
風磨は私をベットに連れ込むと、
軽いキスから、だんだんと深くなって言って、
「んっ、あ、まって、や、やぁそこ。だめ。」
風磨「だめなの？大丈夫。きもちくしてあげるから、全部俺に任せて？」
丁寧に丁寧に、１つづつ私の全てを好きと言ってくれてるような気がするぐらい優しく抱いてくれた。
ほんとに、幸せな時間だった。
朝、目覚めると横には昨日の男らしい姿とは正反対の赤ちゃんみたいなかわいい寝顔ですやすや眠っている風磨がいた。
その頬に触れて、髪の毛に触れて愛おしいとおもう。
それと、同時にこれからどうしようかと悩む。
夢の時間はもう終わり。
風磨と私がまず、釣り合うわけないし
マネージャーの仕事は？
ゴシップとか出たらどーする？
また、元○○○がやってきて今度こそ付き合ってるとなったら風磨も私も刺し殺されちゃうかも？
こうやってあれこれ理由を並べて見たけれど、
本当の理由は、私が風磨に溺れてしまいそうだから。
こんなに、人を強く深く思ったことなんてないし、
自分にこんな感情があるなんて初めて知った。
怖かった。
これから風磨と一緒にいたら風磨のことしか頭になくなって、風磨がいないと何にもできないダメ人間になってしまうんじゃないかって。
だから、私は決めた。
風磨を置いて、ここを出て行く。
マネージャーの仕事もやめる。
○○○○、sexy zoneとも関わらない。
つまり縁を切る。
このくらいしないと絶対に未練が残る。
だって、今だって涙が止まらない。
愛し合って、朝はベットの中で風磨のぬくもりを感じて、今隣には大好きな人がいる。
こんな幸せないってくらい幸せなはずなのに
涙は止まらない。
この寝顔を置いて、出ていかなければならないから。
一瞬でも私のこと愛してくれてありがとう。
ずっと、そばにいてあげられなくてごめんね？
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作者名：まき | 作成日時：2017年9月6日 9時
