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なつみ「おねがいっ！！」
なつみに深々と頭を下げられた。
頼みの内容は、明日のSexy Zoneのコンサートに行ってほしいということだ。
本当はTwitterで、知り合った子と行く予定だったはずらしいんだけど、ドタキャンされたらしくて······。
「······。いいよ。」
私は、本当はJrの岸くん担でセクゾ担じゃないんだけどそれでもジャニーズのコンサートと言われれば興味もわく。
なつみは飛び跳ねて喜んだ。
「ねぇねぇ、岸くんバックでついたりしないかなー？」
なつみ「あーもしかしたらバックでつくかもね！」
とか言って、キャーキャー騒いでた。
コンサート当日。
指定された席につくと、やっぱりtheコンサートって感じがして胸が高なった。
照明が消えると、一気に黄色い歓声が上がった。
なつみは隣で
なつみ「キャーーーーー♡健人ーーーー！」
と叫んでいる。
コンサートの中盤あたりで、みんながソロ曲を歌い始めた。
♪〜〜♪〜〜♪〜〜
私は、生まれて初めて音楽というものだけで泣いた。
頬を涙が伝う。ぬぐってもぬぐっても流れてくる。
○○○○
それがその声の持ち主。
パァーン
上から銀テが降ってきて、コンサートは幕を閉じた。
なつみ「はぁー。やっぱり最高だったな。ね、はな？」
「う、うん。」
私はコンサートが終わってからも、頭の中がぼやーっとしていた。
私が呆然と立ちすくしていると、人波流されなつみとはぐれてしまった。
あたりをキョロキョロ見回していると、
誰かにいきなり手をぐいっと引っ張られ、そのまま人気の少ないコンサート会場の裏へ連れてかれた。
フードをかぶっていて、顔も見えない。
ただわかるのは、その人が男の人とゆうことだけ。
これってもしかして、誘拐？
「あ、あの！」
勇気を振り絞って、声をかけた。
?「あ？なに？」
フードを脱ぎ、後ろを振り返ると·····················。
○○○○
彼だった。
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作者名：まき | 作成日時：2017年9月6日 9時
