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『棘くんおはよーうっ!!』

「しゃけしゃけ、いくらーっ!!」



寮から出てきた棘くんに全力で突進する。

そのままぎゅっと抱きついて棘くんに遊びのお誘い!



『今日ね!私おやすみなんだよ!棘くん遊ぼう!!』

「おかか、高菜いくら…ツナマヨ」

『えー…今日任務なの?しょうがないなぁ…
 じゃあお兄ちゃんのところ行ってくる!
 頑張ってきてね!』



残念ながら棘くんとは休みが合わなかった。ちぇ…

ばいばーい!と手を振って校門までお見送りした。

お兄ちゃん、職員室にいるかなぁ…?



『おにーちゃーん!』

「A〜!どしたの?忘れ物?」

『ううん、暇なの。遊んで!!』

「いいよ〜っ!なにする?しゃぼん玉?
 伊地知の車に向けて吹いちゃう?」



お兄ちゃんがにっこり笑ったから釣られて笑っちゃった。

ほんとに悪戯好きだよね。私も大好き!


『いいね!でもお兄ちゃん、しゃぼん玉あるの?
 私いま持ってないよ?』

「モチのロン!じゃじゃーん!!」

『お〜!割れないしゃぼん玉!!!』


触っても割れなくて時間が経って萎んだら掃除が大変なやつだ!

お兄ちゃんの棚にめっちゃいっぱいあった。箱買いした?



「よーし、じゃあ早速……あ」

『ん?』

「五条さん!任務だってお伝えしてた筈なのに…
 もう5分も遅刻してるんですよ!」


扉が勢いよく開いたと思ったら伊地知さん。

ありゃ?お兄ちゃんお仕事だったの?



「やだー!!!僕これからAと遊ぶの!
 伊地知の車べたべたにしてやるの!」

「や、やめてください!
 Aさんも五条さん止めてくださいよ…!」

『え〜やだ』

「やだってもう…さすがご兄弟…」



楽しそうなこと止めるのなんてもったいないじゃんね?

それはそうとお仕事はちゃんとしなきゃ。


『お兄ちゃん!しゃぼん玉はまた今度にさ、
 お爺ちゃん達の車椅子にくっつけて遊ぼ!!
 い〜っぱい付けて可愛くしてあげるの!』

「お、それ最高〜!じゃ仕方ないから行ってくるねー」

「ひぃぃ…」

『いってらっしゃーい!』







…また暇になっちゃった。

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作者名:らび | 作成日時:2022年1月30日 1時

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