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相｢いやー、美味しかったぁ。｣
そういう相葉さんは
お腹を擦るようにして呟く。
あとから聞いた話だが
どうやらあそこのお店は
松岡さんが経営してるそうだ。
みんなとは駅で別れ、
家が隣の相葉さんとは一緒に帰る。
静かになった住宅街には
少しだけ俺たちの声が響いた。
相｢合宿ってすごいね。どんな人達がくるんだろ。｣
二｢...相葉さんみたいな人が
たくさんいるんじゃないですかね。｣
上を向きながら言った相葉さんに対して
俺は目を合わせることなく前を向きながら言った。
相｢それってどういうこと？｣
案の定食い付いてきた相葉さんに
俺は悪戯心が働いて
含み笑いを抑えながら今度は目を見て言った。
二｢バカでうるさくて
だけど極たまに
ミラクルを起こすような人ってことですよ。｣
抱えてたカバンを肩から下ろし
そのカバンを左手で握り直す。
相｢ん？それって褒めてんの？貶してるの？｣
二｢そんなことも
分からないなんて本当にバカですね。
貶してはないですけど褒めてもないですよ。｣
相｢なんだと!こんにゃろ!!｣
二｢うわっ!!ちょっ、と。｣
何をするかと思えば
何もセットされていない俺の髪を
両手を使ってわしゃわしゃとされた。
そして悪魔のように聞こえる笑い声が
余韻として脳内に少し再生される。
乱れた髪を直しながら
家へと向かう足を進めていると
相｢だったら俺は
ニノみたいな人がたくさんいたらいいな。｣
二｢はぁ。どういうことです？｣
呆れながら聞いたがだいたいの予想はつく。
きっとひねくれてるだとか
ゲーマーだとかいうのだろう。
相｢誰よりも音楽が好きで仲間思いな人。｣
まさかのとんだ爆弾を落としてきやがった。
いきなり素直になられると
こっちも身構えてなかったせいで
耳に熱が集中してしまう。
相｢ニノ？...もしかして、照れてる？｣
笑いながら言うこいつを
今すぐ殴ろうかと思ったけど
手が動かないのはなんでだろう。
あぁ、でも
ちょっとだけ嬉しいかも。
相｢じゃまたね!｣
二｢はい。また明日。｣
それぞれが扉を開けて家に帰る。
二枚の扉の閉まる音が響くと
外には夏の虫の声だけが音を作った。
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涼花 - もっと面白くなってきて続きが気になってきました！ (2018年5月2日 20時) (
レス) id: 118ed35cd1 (このIDを非表示/違反報告)
ハンバーグ(プロフ) - 涼花さん» わわわ！更新遅くてすみません！無事合格できたのでもう少ししたら更新しますので楽しみにしていてください!! (2018年3月21日 14時) (レス) id: 2ef8e4923f (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - 更新をずっと待ってます！頑張ってください！ (2018年3月20日 22時) (レス) id: 118ed35cd1 (このIDを非表示/違反報告)
涼花 - 更新をずっと待ってます！頑張ってください！ (2018年3月20日 22時) (レス) id: 118ed35cd1 (このIDを非表示/違反報告)
ハンバーグ(プロフ) - 【お知らせ】受験が終わるまで月に１回だけの更新となります。 私の勝手な事情で楽しみにしてくださってる方、応援してくださってる方には申し訳ありませんが何卒、ご容赦賜りたくお願い申し上げます。 (2017年10月29日 21時) (レス) id: 2ef8e4923f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハンバーグ | 作成日時：2017年10月16日 0時
