◇電脳少年の受難◆*２* (ページ7)

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STAGE６ー６【松本】ページ7

｢あ！おかあさんっ！！｣

｢よかったぁ、｣

ニ｢よかったなぁ、
気をつけて帰るんだよっ｣

｢お兄ちゃんありがとうっ！｣

元気よく手を振る女の子に
ニノも手を振り返す

無事お母さんも見つかり、
さっさと会計を済ましに

迷子センターを抜ける

ニ｢それにしても、
やっぱり子供は苦手だなぁ…｣

松｢でも、慣れてる感じだったじゃん｣

ニ｢んー、
なんだろ、

子供ってさ心が読めないじゃん。｣

そうだろうか。
俺はどちらかというと
子供は好きなほうだし

無邪気なところは
裏表がなく、俺はいいと思う

ニ｢それに、
何も知らない子供の心は綺麗でしょ？

僕が接しすると
黒く濁してしまいそうで怖いんだよね｣

切なげに話すニノに
なんて言葉をかけたらいいのだろう

そんなことないよ、とか？

ニノも綺麗だよ？とか

そんなの本音だろうと
同情にしか聞こえないと思う

俺は誤魔化すように
カゴを持ち替え、レジに並んだ

家につくのが
大分遅くなってしまって

急いで料理にとりかかる

ニ｢僕も手伝います｣

一度も料理をしたことないニノが
手伝うと言ってくれた

時間もないし
せっかくだから

簡単なものを
ニノにしてもらう

かなり手際よく、
器用にしていくので

思いのほか
はやく出来上がった

テーブルの上に
ニノがひとつひとつ
盛り付けてくれたハンバーグを

5人分置いていく

そうすれば、
匂いにつられて

みんな自然と集まってくる

大｢うまそうっ｣

相｢今日ニノも作ったの？！｣

櫻｢それなら
なおさら早く食べたいっ！｣

ニ｢僕は
簡単なものしかしてないですよ笑｣

なんというか、
はじめて自分の子供に
ご飯を作ってもらったお父さんみたいで

そんな反応に思わず笑いかけた