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◆セーブポイント◆【二宮】 ページ49
二宮和也はあの世界とともに死んだ。
でもそれと同時に
僕はニノとして今日も生きている。
“おかえり”の声が聴きたくて
どんなに大変でも
皆さんのサポートとして仕事をこなす。
電子の世界は静かだけど
もう、苦痛だとは思わない。
斗真の約束も果たせたし、
斗真にもらったニノという名前は
今も大切にしている。
斗真が名前を呼んでくれる日はもう無いけれど
斗真のように温かく呼んでくれる人がいる。
僕は心を失っていない。
五つの光が僕の心を照らし続けているから
もう死にたいとも思わなくなり、
いまは今を生きるのが楽しくなった
むしろ生きていたいと思い続ける。
そんなふうに育ててくれた
たくさんの人たちに僕は感謝の言葉をもらす
ありがとう
微笑みながら言ったその言葉は
誰に呟いたわけでもなく、
空へと吸い込まれていった。
この世界をセーブ中───
残り 98% [ ■■■■■＿＿ ．． ]
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作者名：ハンバーグ | 作成日時：2017年8月16日 1時
