◇電脳少年の受難◆*２* (ページ42)

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STAGE１０ー１【松本】ページ42

車を走らせ、
大きな白い建物を目指す

東京にもこんな所があったのかと思う場所に研究所はあり、

どこか不穏な空気が漂っていた。

櫻｢準備はいい？...｣

建物の前に五人が並ぶ。

大きく深呼吸して、
次に瞼をあげた時には

もう俺の頭は切り替わっていた。

仕事の時のような鋭い目になり、
翔さんがドアを破壊したのを合図に中へ乗り込む

案の定、
ドアを破壊し侵入者が入ったことで

研究所は騒がしくなり、
サイレンが鳴り響く

どこまでも続く白い廊下に、
自衛隊らしき人や研究員が現れる

その数は増えていく。

一応、相手は皆、人間。

殺しはしないが、
急所を狙って気絶させていく

たが、
このままでは前に進めない。

敵の数が多すぎるため、
どれだけ気絶させても人間の壁が邪魔をする

これでは、
時間と自分たちの体力の問題だろう

櫻｢もうきりがないな！この数！｣

相｢どっから湧いてんのかな？！｣

翔さんも雅紀も、
きりがないと言って少し焦っている

時間が無い。

みんなには先を行ってもらおう。

松｢みんな！後は俺が相手するから先行って！｣

ニ｢何言ってるの？！｣

櫻｢そうだよ！
ここにお前一人置いていけないよ！｣

松｢いいから！｣

正直この数を相手するのは無理かもしれない。

そう思っていると、

相｢なら、俺も残る！
だから先に行っていいよ！｣

松｢雅紀...！｣

大｢わかった、行こ。｣

櫻｢ちょ、智くん！｣

相｢うん！後は任せたよ！｣

リーダーは状況を判断し、
俺達を残して先を急ぐ

翔さんやニノはそんなリーダーを止めようとするが

聞く耳を持たずに前へと進んだ。

だけど、
去り際にリーダーは後ろを振り返って

大｢...絶対死ぬなよ。｣

その言葉にたくさんの想いが込められていることがよくわかる。

翔さんやニノも
それを感じ取ったのだろう、

それを聞いて
さきに行こうと足を進めてくれた

あぁ、やっぱり俺らのリーダーなんだと
ここで思い知らされる。

相｢ねぇ、松潤！勝負しようよ！｣

松｢は？！こんな時になんだよ！｣

相｢どっちが多く倒せるか、勝負しよ！｣

でもこいつも相変わらずバカで

だけど俺は雅紀の言う勝負とやらに

負けず嫌いがここで働き
二人して笑いながら減らない敵を相手した