◇電脳少年の受難◆*２* (ページ20)

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STAGE８ー２【大野】ページ20

午前中に仕事がおわり
今はゆっくりテレビを見ながら過ごす

翔くんと松潤は仕事でいないし
あとの2人も買い出しに行ってしまい

この家には俺1人。

静かな空間に
だんだん瞼が降りてくる

あと少しで夢の中というときに
ドタバタと足音を響かせ

リビングのドアを豪快にあけられた

おかげで眠気は吹っ飛んだ

相｢リーダー！｣

やけに慌てる相葉ちゃんに
俺は後ろを振り向けば

ニノがぐったりとした姿が目に入った

大｢とりあえず部屋に運ぼう！｣

それを合図に
相葉ちゃんは２階へと走り出した

横になったニノの顔は青白く
触れてみれば少し冷たかった

部屋を出て
一体何があったのか
相葉ちゃんに聞いてみれば

買い出しの帰り道に
三味線の女の人に会ったという

その人の音色でニノは
苦しそうにしていたらしい

おそらく
能力者なんだろうけど、

聞いたこともない能力。

昔、担当していた事件で

歌声で
他人の精神を操る能力者いたが

楽器というのは初めて聞いた

それに
他人といっても特定の人ではなく
周りにいる人たちも
巻き込まれるようなものだった

ニ｢...あ、れ｣

相｢ニノっ！
よかったぁ。。｣

まだ
意識がはっきりしていないニノは

天井をみつめたまま
ぼーっとしている

大｢大丈夫か？
どこか痛いところとかある？｣

ニ｢...大丈夫です。｣

特に異常は見られず
ゆっくりと起き上がるニノ

俺達も隣に座り
さっきの能力者について話す

少しでも参考になると思い
俺の昔、
担当していた事件のことも話した

だけど
ニノも歌声の能力者は知っていたが
楽器の能力者は初めて見たと言う

櫻｢ただいまー、｣

大｢おかえり｣

松｢難しい顔してるけどなんかあった？｣

仕事から帰ってきたふたりに
挨拶を返せば

松潤はなにか察し、
俺たちに聞いてきた

素直にさっきと同じ内容を話すと
翔くんは口を開く

櫻｢...その能力者、

次、俺達の担当人物だよ...。

今日資料渡して貰ったけど
同じことを
一般の人にもしてるみたいで｣

そのことを聞き
ますます険しくなる

ニノが目的なのか、
それとも他にあるのか

警戒は解けないまま話は続いた