過去と痕跡 ページ43
❮櫻井side❯
今から約4年前
中学生になり入学して数日、
その日は家に帰るのも億劫で
中庭の桜の木の下で目をつぶって
日が暮れるのをまった
──ひらひらっ
ニ｢頭に桜がのってるよ？
ふふっ｣
ビックリして思わず目を開ける
口元に手をあてて微笑み、
俺のことを見ている君に胸が高なった…
ニ｢珍しいね、
ここは誰も来ないのに｣
｢君は...？｣
ニ｢二宮和也。君のクラスメイトだよ。
櫻井くん｣
そういえば、
この子の隣に騒がしいのがいたな
｢ここにはよくくるんだ？｣
ニ｢んー、よく来るわけじゃないけど来たくなるんだ
それに、俺の友達を待つために暇つぶしでよくくんの｣
そうなのか。
たしかに、ここは居心地がいい。
そう思っていたら、君は俺の方をじっと見て
ニ｢泣いてたの？｣
｢え？⋯⋯、あれ⋯⋯なんで。。。｣
目に手を当てると濡れていて
なにも悲しくないのに、
なにも痛くないのに、
なんで？
ふわっと暖かい体温に包まれた
抱きしめられていたとわかったのには少し時間がかかった
いつぶりだろうか、
こんなに力強く抱きしめてくれたのは
ニ｢俺でよかったらいつでも話聞くから｣
なんで、初めて話した相手に
よく知らないただのクラスメイトに
簡単に話してしまったんだろう
それ以前に、
悲しくないと思っていのに
意外と傷は深くなっていて、
痛すぎて気づかなかった
いたい。いたいよ。
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ハンバーグ(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございますっ！めっちゃ嬉しいです!これからも応援おねがいします! (2017年6月25日 23時) (
レス) id: 2ef8e4923f (このIDを非表示/違反報告)
しー - めっちゃ面白いです！これからも更新頑張って下さい (2017年6月25日 8時) (レス) id: 10e4a45cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハンバーグ | 作成日時：2017年6月17日 20時
