雨はときに悲しそうだ ページ35
❮櫻井side❯
薬も飲んで、再び横になるニノ。
誰も喋らなくなると、室内は窮屈なくらいに静まり返った。
なにか話したらいけない空気で、だけどそれは居心地がいい。
いつのまにか雨が降り始めていた。
梅雨はまだまだ続きそうだ⋯⋯
そんなとき、この空間に触れたのはニノだった
ニ｢俺って、すっごく恵まれてるよね…｣
目をつぶりながらそう言い放った
ニ｢俺には4人も守ってくれる仲間がいて、
潤くんが俺らを前に誘導して、
翔ちゃんが行き過ぎたらブレーキをかける
それで、相葉さんは前だけじゃなくて周りを見てくれてて
大野さんはそんな俺たちを後ろから押してくれる。けして、来た道に戻ることをさせないように⋯⋯｣
なんとなく、わかる気がする
ニ｢でも俺は⋯⋯。なにをしてるんだろう
みんなのために、誰かのために、自分のために⋯⋯｣
ニ｢俺には知らないことが多すぎるよ⋯
みんなから俺はどう見えてる？
ただの友達？哀れなやつ？それとも美味しそうな人間？｣
ちがうよ。ちがう。それ以上何も言わないでよ…
否定したいのに口が開かない
まるでニノがこの部屋を支配してるかのように威圧的でなにも言わせてくれないようなそんな空気で
ニ｢ねぇ、翔ちゃんには俺がどう⋯⋯映って⋯⋯。。。｣
櫻｢ニノ？！
なんだ、寝ちゃったのか…｣
いきなり喋らなくなったニノはただ薬の副作用で眠ってしまっただけだった
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ハンバーグ(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございますっ！めっちゃ嬉しいです!これからも応援おねがいします! (2017年6月25日 23時) (
レス) id: 2ef8e4923f (このIDを非表示/違反報告)
しー - めっちゃ面白いです！これからも更新頑張って下さい (2017年6月25日 8時) (レス) id: 10e4a45cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハンバーグ | 作成日時：2017年6月17日 20時
