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デスクに戻ったらパソコンに付箋が貼ってあった
仕事、おわったら待ってる
ますだ
斜め前の増田先輩に 無理です って言おうと思ったら無視された
ついでに口パクで
ぜったいね
とまで言われる始末
もう知らない!と、いうことにして帰ってしまおうか。
またエレベーターの時みたいになって、もしも加藤くんに、見られたら。
きっと、もう誤解は解けない
急いで終わらせて、定時には帰れるようにしよう。
そう思った私はいつもの倍以上のスピードで仕事を終わし、
「お先です。」
と、増田先輩の策略を免れた
急いで最寄りのバス停に走り、バスに乗った
「あっ。」
「おお。A。お昼ぶりか」
加藤くんがいた
加藤くんとは行きは一緒になることが多くても、帰りは殆ど一緒になることはなかった
だから、いま、加藤くんと一緒に帰ることが出来て
私は幸せを噛み締めている
こうやって加藤くんとたわいもない会話で盛り上がれるのが嬉しい。
それに、今日はなんだかんだ、いつも以上に加藤くんと話せている。
いい日だな
「ーーで、Aは?」
加藤くんが私に聞き返して来た時、
バスが止まった
その時、まって!と、急いで乗り込んで来た人がいた
増田先輩、だった
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作者名:しろくまアイス | 作成日時:2023年3月30日 18時