王者立海に無気力気味な美少年が入学してきたようです【男主】

第48話 VS神の子 ページ48

A「アザマくん...試合...」

東「ホントですか?!(遅ぇんだよ...もうアザマでいいわ...訂正すんのめんどくせぇ)」

A「うん...(あれ...アザマであってるよね...)」


東はやる気満々でAはめんどくさそうな状態で試合をした


結果は分かっていた通り6-0でAの勝ち


10分で終わらせた


10分の試合なのに東は試合後、転がっていた




A「幸村部長...勝ったよ...?試合しよ...」

幸村「うん。いいよ」


Aの顔は少し口角が上がっていて、さっきの試合前とは全く違っていた

幸村も笑顔で、さっきの試合前にAと話していた黒い笑顔ではなかった



幸村「サーブあげるよ。1ゲームマッチね」

A「遠慮なく...」




幸村side


今、自分とラリーしているA


かれこれスタートから15分経っていて、未だにどちらにも点数は入っていない


本来だったら皆、ここでイップスになるんだけどなぁ...


逆に俺がイップスにかかりそうだ...


...まぁ、そんな事は無いけど


A「ぶちょー...コレ...終わりある...?」

幸村「んー、無いかもねー」

A「えー...」


15分もラリーしているのに喋る気力がある


これはイップスにはかからないね


真田曰く、彼(?)は真田より強らしい


真田も落ちたね...


ただ、体力がレギュラー陣程無いらしい


だからか、球を追いかける時は必要最低限しか動いてないのは


なら体力を使わせるしかないね


幸村「A、青学はどうだった?」

ﾊﾟｺﾝ

A「薫さんと...周さんが怖かったけど楽しかったっ...」

ﾊﾟｺﾝ

幸村「薫さんと周さんって誰だい?」

ﾊﾟｺﾝ

A「え...海堂さんと不二さんだけどっ...」

ﾊﾟｺﾝ

幸村「へー...」

ｽﾊﾟｰﾝ

20分近く続いていたラリーにスマッシュで終止符を打つ

Aの髪から汗が滴っている


A「...ﾊｧ...ﾊｧ...」

幸村「俺のことも名前で呼んでよ」

A「えー...じゃぁ...精さん...?精くん...?」

幸村「じゃあくんの方」

A「イエッサー...ﾊｧ...ﾊｧ」


これの前に1ゲームやってるせいで息切れが酷いね


これから先はポンポンと点数が入った


Aも点を取って、セットも取っている


ラリーになる度喋りかけ、体力を奪う


結果は6-4で俺の勝ち


Aは体力不足というのもそうだけど、攻めるタイミングの悪さもあるね


幸村「またお願いするよ」

A「もうイヤだ...」


でも、彼が天才な理由がよく分かったよ

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