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結局、父さんと会えたのは私が来てから2時間ほど経った頃。

大事な会合で連絡返せなかったんだって。
まぁ、仕事ならしょうがないか。

「で、急にどうしたんだ。金曜日以外で顔を合わせるなんて久しぶりだな。」

「どうしても、父さんに伝えておいた方がいいかと思って…」

イケメンヤクザの事、ストーカーの事。
ストーカーは疑惑段階だし微妙だが、とにかくイケメンヤクザに聞かれたお店については絶対父さんに伝えておかなくちゃならないと思う。

私が話を進めるたび、どんどんと顔が険しくなっていく。
最終的におでこに手を当てた父さんに伝えられたのは一言。

「そいつには今後絶対関わるんじゃないぞ」
「うん。」
「なにを聞かれても黙っとけ。」
「分かった。」

もう会うことはないと思うけど、ちゃんと頭に入れておこう。
金髪イケメンと話すな!関わるな!!ね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日夕方。

ごめなさい父さん。私は彼から逃げれませんでした。

エントランスで待ち構えてたのはこの前の金髪イケメン。
前にあった時と全く同じ状況で話が進んでいった。

今日聞かれたのは昨日の父さんの様子について。

てかなんで私が昨日父さんのところに行ったの知ってるんですかって話よ。
怖い怖い。

どんな聞かれ方しても、父さんの言いつけどおり口は閉ざす。
父さんが頭を抱えてたし、よっぽどヤバイ奴らなんだよ、このイケメン。

「ねえAちゃん。前も言うだけど俺めっちゃ忙しいねん。少しくらい教えてくれたってかまへんやろ。」

ブンブンと首を横に振る。

「このまま帰れたらええんやけどな、俺は君から色々聞かなあかんねん。」

知ったこっちゃないっつの。

「そんなに言いたくないかぁ。ほんならしょうがない。」

黙秘していた私はイケメンさんに引っ張られ車に乗せられた。
誘拐やん。え、誘拐やん!?

「山崎、今日は別邸。まだ若に許可取ってへんから裏に回って。」
「分かりました。車は本邸に戻したらええですか。」
「いや本邸の奴らに絡まれたらお前喋ってまうやろ。やから別邸の車庫に入れといてや。明日用あるからそん時戻しとく。」
「了解です。」

いやいや、なんすか。
どこ連れてかれるんですか私は。

乗った瞬間車は発車。
外からは分かり辛かったけど乗ったら分かった。
これベンツや。

「Aちゃん、悪いけど喋ってくれるまで君から離れるわけいかんの。でも、俺も忙しいから一緒に来てもらうわ。」

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ふぁん太(プロフ) - 翡翠琥珀さん» コメントとお気に入り登録ありがとうございます!更新頑張りますねー! (2020年6月22日 22時) (レス) id: 24782a75c7 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠琥珀(プロフ) - 好きです〜!お気に入り登録失礼しますね!!更新頑張ってください! (2020年6月22日 18時) (レス) id: 70f87f2662 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁん太(プロフ) - からめるそーす!さん» コメありがとうございます!一応最終話までの目処は立っているので頑張って更新していきますね!! (2020年6月22日 15時) (レス) id: 24782a75c7 (このIDを非表示/違反報告)
からめるそーす!(プロフ) - とても好きですっ!これからも更新楽しみにさせていただきますっ! (2020年6月21日 23時) (レス) id: 39831eb652 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁん太(プロフ) - すかいさん» 素敵だなんて嬉しいです〜!なかなか合うタイトルがなく試行錯誤していましたがこれで落ち着きそうですd( ̄  ̄) (2020年6月21日 3時) (レス) id: 24782a75c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぁん太 | 作成日時:2020年6月8日 18時

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