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個性的な彼ら 3 ページ25

『うわぁぁ、遅くなってごめんねぇぇ!』

勘「大丈夫大丈夫〜、俺と三郎もついさっき委員会が終わったところだし。」

雷「兵助は待ちきれなくて豆腐だけ食べちゃったけど…」



六人揃って、ようやく食事が始まる。



鉢「A、髪濡れてないか?」

『あぁ、急いでたからよく拭けてなかったかも。』



色々あって、と蛸壺に落ちたことや三木ヱ門や滝夜叉丸の話を延々と聞かされた事を話すと五人から同情の目を向けられた。



兵「個性の塊みたいな奴ら三人も相手にしてたなんて…A、本当にいい人すぎる。」

八「俺には無理だ。」

『まぁ、話の内容は聞いてるようで聞いてないんだけどね。何年もあの子達の先輩やってるんだから、程々にあしらう術が身に付いたの。』



程々に、とわざと強調して言うAに思わず五人は笑い出す。
「確かに、程々が一番だ!」なんて話していると、同じく風呂上がりの滝夜叉丸が高笑いをしながら喜八郎を引き連れて食堂へと現れた。
Aの姿を確認すると主人を見つけた犬のようにすっ飛んでいった。



滝「先程は話の途中でしたので、続きは夕餉の後にどうでしょうか!?」

『う、う〜ん…物語でいうと十章分は聞いたけどまだ続くんだ?』

滝「十章分だなんて、まだ序章のほんの一部にしかすぎませんよ!ややっ、よく見れば他の先輩方もいらっしゃるじゃありませんか!さぁ、ご一緒に聞いてください!私の武勇伝を!」

鉢「"ややっ"、じゃないっての…」



話が再開しそうになった滝夜叉丸を鎮めたのは、小平太の「明日は委員会休みの予定だったけど、今日の倍は遠くまであいつらも連れて走るかなぁ」という何気ない呟きだった。

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こまごまと。(プロフ) - 空桜さん» コメントありがとうございます!今後、この距離感をどうするか考えている最中ですがみなさんに楽しんでいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月16日 12時) (レス) id: 63e1c18fa8 (このIDを非表示/違反報告)
こまごまと。(プロフ) - 珠華煉〜アカネ〜さん» コメント返し遅くなり、すみません……そしてありがとうございます!本当はもっと色んな学年を出したいのですが、そう言っていただけると嬉しいです。今後もどうかよろしくお願いします! (2019年9月16日 12時) (レス) id: 63e1c18fa8 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 5年生のこの絶妙な距離感がいいですね!ベタな展開すぎないとこが面白いです (2019年9月16日 2時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
珠華煉〜アカネ〜(プロフ) - 初めまして!コメント失礼します、5年生が可愛くて面白くて大好きです!笑 更新、頑張って下さい! (2019年6月28日 11時) (レス) id: a1a8b0df3d (このIDを非表示/違反報告)
こまごまと。(プロフ) - ばるけっと。さん» コメントありがとうございます!ベッタベタの恋愛系を書くのが苦手なのでシュールな中に「おや?」というレベルで忍ばせてます(笑)ぜひ今後もよろしくお願いします! (2019年1月18日 1時) (レス) id: 63e1c18fa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こまごまと。 | 作成日時:2019年1月3日 22時

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