【忍たま】あこがれ 弐

連休初日 2 ページ3

優「きり丸くんの紹介だから学園の生徒さんかな、と思っていたけど男装して来るとは驚いたよ！」

『すみません…』

優「いやぁ、それにしても随分格好良くなれるんだねぇ」



男装を解き、化粧を落としたAは仕事の内容を聞くために小松田兄弟の前に座っていた。



秀「男の僕よりも格好良くなっちゃうもんね！」

優「なんでお前と比べているんだ。そうそう、仕事の内容なんだけどね。出窓の方で勘定をするから、お願いしてもいいかな？秀作に任せると計算間違いが多いから…」

『はい、分かりました！』



開店時間が近付くと、扇子の様々な部分を作る職人さん達もやってきて作業を始めた。
Aは出窓の方に座りながら興味津々に作業を見つめる。



優「気になる？」

『あぁやって、色んな人が一つの扇子を作るために協力してるんですね…！』

優「夕方、店を閉めたら明日の準備をするからAちゃんにも組立てを教えてあげようか？」

『はい！お願いします！』



その後、開店と同時に客が大勢押し寄せてきた。
Aの実家も店とはいえ、一度に多くの客の相手をすることは初めてだったため戸惑いながら対応していた。
しばらくすると慣れてきて、道を歩いている人を呼び込む余裕まで出来てきた。

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