【忍たま】あこがれ 弐

連休初日 1 ページ2

『あぁ、緊張する〜…』

兵「大丈夫だって！きり丸が紹介してくれたアルバイトなんだろ？」

『うん…』



連休初日。
さっそくAはアルバイト先へ向かっていた。
(兵助は豆腐屋に用事があるため、途中まで同行)
きり丸のアルバイトはあれから何度か手伝っていたが、今回は初めて一人で働くことになっていた。



兵「分かるなぁ、その緊張感。俺も初めての豆腐屋に行く時はどきどきするんだ…」

『それとこれとは違う気がする…』

兵「そうか？じゃあ、俺はこっちだから。」



兵助と別れ、きり丸に貰った地図を見ながら目的地を目指す。



『''扇子 小松田屋"…』



着いた建物の玄関先には看板が出ていた。
馴染みのある名前に、ふと学園の事務員の顔が浮かぶ。



(そういえば、お店の手伝いがどうとか言ってたような…。いやいや小松田って珍しい名前ではないし、他人ってことも！)



Aが悶々と考えていると、中から店主らしき男性が現れた。



「あぁ、お客様。宜しければ店内にも扇子を揃えてますのでご覧ください。」

『あっ、いえ！アルバイトの者、なのですが…』

「アルバイト…女の子が来るって聞いてたんだけどなぁ。おーい、今日来てくれるアルバイトさんって女の子だったよなー？」



店主は店の中の誰かに問いかける。
兵助と朝から一緒だったからつられて男装してしまった、と焦る一方でAは店主の顔も確認していた。




(似てる。私の知ってる小松田さんに似てる。)




秀「女の子が来るって聞いたのは優作兄ちゃんでしょ〜…ってあれ？今日のアルバイトさんってAちゃんだったんだぁ！」

優「A…ちゃん(･･･)？」

『…兄ちゃん(････)？』

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