雁字搦めに 【You'reside】 ページ6
あーる表現あります
Mです。どMです
あれは、水無月の梅雨の夜。
湿った暑さが外を覆う中、部屋の中は心地よく冷えていた。
電気を消し、ようやく目が暗闇慣れてきたとき、
隣に寝ている宗介がこちらを見て微笑んだ。
あぁ、好きだなぁ。
その笑顔。
｢早く寝ろよ｣
｢宗介こそ｣
付き合って3年
同棲して1年
大きなダブルベッドに身を任せて、
睡魔に体を委ねる。
すうっと意識が遠のいて
もう夢の中。
｢A…｣
宗介?
夢なのか現実なのかわからない意識が朦朧とした中。
宗介が私を呼んでいる。
頬を、頭をあの大きな手で撫でられる。
あったかい。
もっと、もっと。
それ以上まで
顔が近づく。
｢っ………おやすみ｣
キスしないの?
｢…んぅ、｣
｢!………A?おきてるのか?｣
｢そ、すけ?｣
起きてたよ
｢…きす、しないの?｣
｢っ!!…だって、したらそれ以上まで、したくなるだろ?｣
してもいいよ
｢いいよ、｣
そういえば少し目を見開いたあと
私の腕を掴んで固定をした。
｢どうなっても、知らねぇからな｣
そんなこと言ったって、結局色々してくれるくせに、
…そんなところが好き
そんな夜の後半は、
快感に身を任せた。
｢…おはよ｣
｢おはよう、そーすけ｣
｢まだ、ねてろ、どうせいつもみたいに立てないだろ｣
｢はーい｣
宗介、
もっと、
愛して。
縛って
あなた以外見れないように。
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作者名：ふぐあーと | 作成日時：2018年7月20日 17時
