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#15。 ページ15
片手に食べ物が詰まった袋をもって
廉の家の前に立ってれば、
──────────ｶﾞﾁｬｯ
廉｢ん、なに？｣
私を見るなり、ぶすっとした顔になる廉。
｢たこパ！しよ！｣
ちょっと明るめにいってみても、
廉｢えー、いやや。
普通にご飯つくってや。｣
｢んー、断る！
んじゃ、おじゃましまーす。｣
廉｢あ、ちょ...｣
言おうとした言葉を飲み込んだ廉は、
廉｢お邪魔されまーす。｣
・
無理やり入れば、廉の匂い。
廉の家だから当たり前なんだろうけど。
ふと、見えた鏡にうつる私の
唇には真っ赤なリップ。
少しだけ似合ってると自分でも
思ってしまうのが嫌いだ。
｢洗面台借りるね〜｣
台所に食べ物に置いて、
廉の返事も待たずに
洗面台を借りる。
・
洗面台に行って、
クレンジングオイルでリップだけ落とす。
廉を見れば鼻歌を歌いながら
準備してるから、
意外とノリノリじゃん。
って思ったりして。
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作者名：ひよん | 作成日時：2018年11月1日 16時
