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Aはトランクを少し湿った地面にドサッと置いた
Aは今フランスのある森林に来ていた。
目的は去年祖父が突如送ってきたノグテイルの解放をするためである。
ノグテイルの見た目は豚に非常に似ているが､その足は馬のようにスラッとしており､足がとても早い
「ほおら､ついたよ」
Aはそう呼びかけるとトランクの中に手を入れた
「出ておいで…ちょっと､くすぐったいよ」
ノグテイルに手を舐められAはクスクスと笑う
──そして数匹のノグテイルがトランクの中から水を得た魚のごとく飛び出した
Aはイキイキとジャンプするノグテイルの目線に合うよう膝をおった
「もう農場を呪っちゃダメだよ。ここで幸せに暮らすんだよ」
ノグテイルたちは仲間たちに目配せして､つぶらな瞳でAを見るとAの足に顔をスリスリつけた
「君たちにはここが合ってる､元気でね」
Aはトランクを持ち直すとノグテイル達に別れを告げ､来た道を戻りながら手を振った
「これでもうやることは終わりかぁ､フランス観光どこ行こうかな〜」
Aがぐっと伸びし上を見ると､1羽の鳥と目が合った
青い瞳にペンギンのような白黒､嘴は頭の倍ある大きさでマンゴーのように鮮やかな橙色だ
「
オオハシは1人ポツンと枝の上に座っており､興味津々にAのほうを見つめた
Aはオオハシを見て疑問を抱いた。
オオハシは普通熱帯雨林を好むのに､なんでこんな普通の森にいるんだろう…
周りの木に他のオオハシ科はおらず､深緑色の木々の中にいるオオハシの橙色の嘴は浮いていた
「──君もエッフェル塔が見たい？」
Aは祖父譲りの紺碧色の眼でオオハシを見た
オオハシは大きな翼を振るとAの肩に飛び乗った
「一緒に見に行こうか､落ち着いたら君の故郷に帰ろう」
──────
────
───
宿泊しているホテルに戻ると､隣の部屋から兄が入ってきた
「おかえり､ノグテイルはちゃんと返してきたか？」
「ノックしてよ」
「まぁまぁ､そんなカッカするなよ。ほらAに手紙だぞ」
Aが手紙を受け取るとロルフはそそくさと自分の部屋に戻って行った
前なら入ってくるなりベタベタとハグされ､部屋に居座ろうとずっとお喋りをしていたのに最近はそれがなくなった
思春期の訪れか､Aにとっては悩みが解消され有難いことだった。
「さてと」
Aは椅子に座ると手紙を開封した
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リリシア(プロフ) - こんばんは！！ 原作を読んでいるかのような気分になります！ドラコとハリーの口調や雰囲気がとても好みです。主人公の性格も好みで、ストーリに入りやすいです。何回も１から読んでます！ 可能でしたら、ヴォル様にも愛されるストーリになって欲しいです(笑) (4月29日 21時) (
レス) id: 86ce522d20 (このIDを非表示/違反報告)
遊子(プロフ) - ぴじゃもぐさん» ぴじゃもぐさん何回かコメントしてくれますよね！ありがとうございます！！ (4月14日 21時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
遊子(プロフ) - なななさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月14日 21時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
遊子(プロフ) - りかこさん» はじめまして！愛読ありがとうございます！ (4月14日 21時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
遊子(プロフ) - 紫季さん» ありがとうございます！わざわざ最初から…！長くなりそう(笑) (4月14日 21時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2023年10月7日 0時
