Episode 3 ページ5
───
──
Aは1度携帯電話を開いた。もちろんここの時代じゃ使いものにもならない
逆転時計がなければもう元の時代には帰れない──
絶望に打ちひしがれている最中､コートのポケットがモゾモゾと動き始めた
ポケットからボウトラックルのククルが顔を出した
「巻き添えにしてごめんね」
ククルの頬を指でつつくとククルはAの指を小枝のような手でギュッと握った
Aは更に顔面蒼白になった。これ以上顔が青くなったら人間じゃなくなってしまう程に
アーロがいない。どこに行ったの…?!
突然､ニューヨークの街に女性の声が響き渡った
Aは何事か､とアーロの行方を心配しつつも好奇心でその演説を聞きに行った
「いてっ…すみません､すみません」
見に行く途中で周りの観衆と足やら肩やらがぶつかる
『──でも光ある所には必ず､影があるのです…!』
Aはボーッとその演説を聞いた
『何者かがこの街で蠢き､あちこちを破壊しては､跡形もなく消え去っていく…我々は戦わなければなりません…!!』
その時自分の前に来た人のコートにマスタードが付いているのを見つけた
ちょうどその後ろでは誰かがトランクを倒して演説の女の人に当てられているようだ
お気の毒に…Aは心の中でそう思った
「──いや僕は､
耳元でそう聞こえたと同時に､Aは自身の杖を取り出してマスタードに向かって囁いた
「
コートについたマスタードは払拭され洗いたてのような綺麗さに戻った
『──我々の中に魔女がいるのです!!』
演説の女性が叫んだ､その時
「ねぇ君」
突然後ろから肩を叩かれ､思わず振り向いた
私と同じ､全てを見透かすような青い瞳と目が合う
「あっ」
Aは酷く後悔した
「今､もしかして魔法使った…？」
ニュートはAを見て言った
─────────────
───────────
─────────
「今
「言って…ましたかね？はは…」
不幸は立て続けに起きた
ククルがポケットから覗き込むように顔を出した
「ククル…!!」
「ボウトラックル､!僕ニュート・スキャマンダー…君名前は…？」
もちろん知ってますとも､孫ですから
────なんて口が滑っても言えない
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朱里(プロフ) - めちゃめちゃおもろいです！いつまでも更新を待ってます！！ (2月19日 16時) (
レス) @page11 id: 88ac2833a9 (このIDを非表示/違反報告)
pino - 面白い…！気長に更新待ってます！ (10月23日 19時) (レス) @page11 id: 5f86dc0acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2023年10月10日 20時
