Episode 1 ページ3
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『
携帯電話越しに親友ハーマイオニー・グレンジャーの怪訝な声が聞こえた
「通して…すみません──そう､ここで魔法動物の不法な取引が行われてるらしいの､規制管理部の仕事でね」
『そう…私は執行部の仕事でトラブルが…』
普段仕事に自信をもっているハーマイオニーからは珍しい言葉にAが食いついた
「規制管理部から出世した人がなんか言ってるよ〜」
『嫌味はやめて､本当に大変なんだから…』
取引を行う店を目指しながらAがクスクス笑う
Aが笑った時､相棒のボウトラックルとニフラーがコートから顔を出した
「ごめんって､話してみてよ何があったの？」
少しの沈黙の後､耳元から声が聞こえる
『この前､セオドール・ノットが魔法省に家宅捜索をされて────』
Aは立ち止まった
ハーマイオニーが話している途中､Aは地面の割れ目に何かが輝いているのを見つけた
「──へ〜…」
聞いていないものの､返事だけ返してそれの近くに駆け寄った
『そう…それで､押収されたんだけど魔法省が調査したらそれが本体の複製ってわかったの』
Aは2つ返事しながらそれを拾いあげた
「…これって──」
『だから､それの本体を魔法省が全力をあげて捜索中…執行部の一部はもう根を上げてるし──』
「これなんだっけ…見たことあるのに」
Aは拾い上げると､それをなんとなく首にかけた
ニフラーが金製のそれに反応してポケットから短い腕を伸ばす
『でね───ちょっとA聞いてるの？』
「あー…ごめん聞いてなかった。何を取られたって？」
ネックレスの飾りを手に取り､まじまじと凝視する
『もう！Aったらもう大人でしょ？ちゃんと人の話聞かないと…』
「怖くなってきたから外そ…」
その時だった
ネックレスの飾りが高速で回転を始め､黄金に煌めき輝き始めた。
「えっ…ちょっと……」
『本体の逆転時計はきっと今までのとは性能が違う､だから見つけても絶対に────』
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『もしもし？──A？もしもし？』
Aはノクターン横丁から忽然と姿を消した
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朱里(プロフ) - めちゃめちゃおもろいです！いつまでも更新を待ってます！！ (2月19日 16時) (
レス) @page11 id: 88ac2833a9 (このIDを非表示/違反報告)
pino - 面白い…！気長に更新待ってます！ (10月23日 19時) (レス) @page11 id: 5f86dc0acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2023年10月10日 20時
