薄暗い世界の先は捻れた世界【ツイステ】 (ページ1)

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プロローグページ1

寝静まったホグワーツ。

週に2・3回のペースでそこを抜け出して向かうのは、夜のダイアゴン横丁。

父上が買ってくれた最新の菷ファイアボルトで、夜空なんて眺めずに物凄いスピードでかっ飛ばす。

「あー、自分悪いことしてんなー」って気分になれるから結構好き。

でもたまに星を見たくなるからゆっくり飛ぶこともしばしば。

夜のダイアゴン横丁は、特段いつもと違う訳ではない。
だけどやはり昼間とは雰囲気が違うから、ここに来るのが止められない。

何回か先生から大目玉くらってるけど。

だって楽しいんだもん。仕方ないよね。

好奇心に勝るものは無いって事だ。

いつもと同じ所を歩いていても、新しい発見をする事だってある。

例えばあそこにある、暗い横道。

見覚えの無い道を歩くのもまた一興。

だって、冒険の予感がするじゃないか。

何かあった時は魔法でどうにかしたり、菷に乗って逃げればいいだけだし。

横道の先には、二頭立ての立派な馬車。

何処かのセレブが乗るのか…。いいねぇ。

馬車を眺めていたら御者が話しかけてきた。

『私、物取りなんかじゃ無いですよ？』

と言おうとした瞬間、御者は私に対して「お迎えに上がりました」と言い放った。しかも丁寧に私の名前も挙げて。

どうゆうことだろうか。

さらに御者は続けた。

「NRC(ナイトレイブンカレッジ)から入学許可が降りたのですよ」

いやいやいや。何だそこは？それに、私は既にホグワーツにいるのだが？

…でもまぁ、とりあえず学校を見るだけなら着いていってもいいかもしれない。まずくなったら逃げればいいだけ。
大冒険の予感だ。

乗ろう。

その後、馬車に乗ってからの記憶は無く…目が覚めたら

『うわ、狭』

クソ狭い箱の中にいた。