闇夜の桜 . 【最終章】

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お丸「A！ちょっと来ておくれ！」



「んー？お丸さんどうしたの？」



お丸「ちょっと早いけどこれ 、誕生日プレゼント」





お丸さんの元には大きな箱が置いてあった




「どうしたの？こんな大きな箱」



お丸「開けてみて？」





箱を開けるとそこには色鮮やかな模様が入った着物だった





お丸「大人の女になるんだからね」



「すごい 、綺麗…」



お丸「Aならきっと似合うと思ってね

お丸奮発しちゃった！！」






その着物を手に取った

今まで見た事ないくらい本当に綺麗な柄だった




お丸「一回着てみるかい？」



「いいの？！」





お丸さんが丁寧に私に着物を着せてくれた


自然と肩や背中に力が入る



凄く大人になった気分だった





お丸「さすが私の娘ね 、江戸で一番綺麗よ」



「私は二番目だよ」



お丸「え？じゃあ一番は誰なの？」



「お丸さん！！」





私はお丸さんに抱きついた


するとお丸さんは優しく私の頭を撫でてくれた




お丸「この子ったら本当に 、笑


よそ行き用だから普段は着ちゃダメだよ？」



「はーい！」




私は鏡の前でくるくる回ったりずっと着物を眺めてた




お丸「本当に …、綺麗だよA」





お丸さんは私に聞こえないくらいの声でそう言った

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