闇夜の桜 . 【最終章】

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お丸 .





次の日の朝



結局私は寝ることが出来なかった


今日はAの誕生日なのに 、早く帰ってきてよ …






新吉「お丸…」



お丸「新吉親分 、」



新吉「お丸 、昨日の山火事

火元は黒影組の屋敷だった 、」



お丸「黒影組…っ！」



新吉「そこで男と女の死体が見つかったんだ」



お丸「…っ 、」



新吉「全部丸焦げで身元も分からなかったんだけどな 、


唯一この二つが燃えずに見つかったんだ」




新吉親分が手に持っていたのは


青色の桜の手ぬぐいと 、桜の飾りの着いた簪




間違いなくAの物だった





そこではっきりと証明された





もうAは私の元に帰ってきてくれないんだ 、



もうあの笑顔が見れないんだ 、



元気な声で " お丸さん！ " って呼んでくれないんだって 、




私は新吉親分から手ぬぐいと簪を受け取り

握り締めながら崩れ落ちた




きっと一生分涙を流した




泣いても泣いてもいくら悔やんでもAは帰って来ない




神様は私から大切な人 、たからもの を奪って行った





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10年前 .



「お丸さん！その青の手ぬぐい綺麗だね！」



お丸「綺麗だろ？私の2番目に大切なものなんだ！」



「… 、？1番はなに？？」



お丸「何ってAに決まってるじゃないか！」



「えへへっ 、お丸さん！その手ぬぐい欲しい！」



お丸「えぇ 〜」



「お願い！大切にするから！」



お丸「ん〜 、分かった 笑 大切にするのよ」



「やった！！お丸さんありがとう！！」




" 一生たからものにするね！約束！ "


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あの時の約束 、Aは守ってくれたんだね 、

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