闇夜の桜 . 【最終章】

番外編__5 ページ20

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20XX年 3月15日


桜が満開に咲き誇る東京 .



教会からベルが鳴り響く___________





「A、おめでとう やっぱり私の子だ

凄く綺麗だよ」



「ありがとうお母さん 、」





お母さんは華やかな着物姿で桜の簪を揺らし


どこか寂しい表情だった





「蓮くん 、Aの事お願いします 」



「必ずっ、幸せにします！絶対悲しませません！」





涙ぐむお父さんと 新郎の蓮の姿





「あんた！警察官が泣くんじゃないわよ！！」



「警察官は関係ないだろ！」





言い合いをするお父さんとお母さん





それを見て一緒に笑う蓮と私




『新郎様 、新婦様、そろそろよろしいでしょうか？』





「あっ、すみません！」






お母さんに腕を組み扉の前に立つ


蓮とお父さんは違う入口から教会の中に入る




普通こういうのはお父さんと腕を組むもんなんだけどなぁ、

お母さんがどうしてもって言うから





お母さんが私の顔にウェディングベールを被せる


「やっと幸せになれたわね 、A」




『新婦の入場です』




扉が開き涙ぐむお母さんと一緒にバージンロードを歩く






目の前には私を笑顔で待つ蓮




「行ってらっしゃい 、」






お母さんが私の手を離す


蓮の横に並び





「綺麗だよ 、A」





私の運命の人は過去でも未来でも蓮だけだよ


誓いの言葉を交わし





蓮は私のベールを上げ優しく唇を合わせた

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