【薄桜鬼】高嶺の華

２８話 ページ30

それから少したったある日のこと。
華城家の屋敷に風間が訪れていた。
二回目の訪問。風間はAに婚約の話をしに来ていた。
部屋には、風間とA。そして、天霧と八神




A「お久しぶりにございます。千景様。雪村千鶴さんは･･･」

風間「話はつけてきた。あいつはこのまま新選組のやつらに着いていくと。」

A「新選、組･･･？」

風間「雪村の生き残りが属している人間の集団だ」

A「左様ですか･･･。」




新選組･･･。雪村の生き残りである雪村千鶴が興味を持った人間の集まり。
Aは少し興味を持った。



風間「それでだな、A」

A「はい。」

風間「お前に結婚を申し込む。」



Aは息を呑む。
すごく緊張しているのだ。



風間「お前は俺のことを好いていて、俺はお前に惚れた。結婚するのには十分なことだ。俺の嫁になれ。」

A「･･･もちろんです、千景様^^」


Aは綺麗な笑顔で笑った。
八神は嬉しそうに微笑み、天霧はやっとかというように肩を下ろした。

Aはこの日をどれだけ待っていたか。
いや、ほぼ諦めていたと言っても過言ではない。たくさんの偶然が重なって起こった奇跡なのだ。

Aの一途に思い続けていた気持ちは報われたのだ。

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