#39 ページ39
「ドレスも買ったことだし、次は靴でも見ようか。」
『いやいやもう大丈夫です!ドレスだけで十分ですよ』
「そう?」
ドレスを選んで、気がつけば14時半をすぎた頃
ぐ〜
「そういえばもうそんな時間だったね。お腹の虫もかわいそうだしランチにしよう」
『今のはその…』
恥ずかしい、そして音が大きい
朝急いで支度をしたせいで朝食を食べ損ねたことが原因か定かではないけど、
穴があったら入りたい程、大きめの音
ものすごく恥ずかしい。
「お腹すいたんでしょ。何が食べたい?」
『卯木さんは何がいいですか?』
「Aさんが食べたいものでいいよ」
『いえ、ドレスのお礼には足らないですけどランチご馳走します。好きなもの何でも言ってください』
「真面目だな、本当に」
逃しはしないと力強く見つめると、卯木さんは諦めたようだ。
「分かったよ。なら、そうだな…」
少し考えたような素振りを見せた。
こんな姿も様になるな、なんて、絶対に言わないけど。
「じゃあ手料理が食べたい」
『手料理?誰のですか?』
「この状況でAさん以外の誰が出てくるの」
『え、いや誰かに振る舞えるようなレベルじゃないので、他のにしてください』
「好きなもの何でも言ってくれって言ったのに?」
『それは今日のランチの話じゃないですか。今からでも食べられるものにしてください』
冗談だよ、なんて。今日はずっとペースを持っていかれっぱなしだ
206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - 日向子さん» お楽しみ頂けたようでよかったです!これからも精一杯頑張りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです。 (2021年4月4日 20時) (レス) id: 1b06b7a96c (このIDを非表示/違反報告)
日向子(プロフ) - ょうたさん» お返事ありがとうございます。この話面白いので今後も楽しみです。 (2021年4月4日 13時) (レス) id: cef126ce32 (このIDを非表示/違反報告)
ょうた(プロフ) - 日向子さん» 初めましてコメントありがとうございます。続編につきましては微調整のため、先程パスワード解除をさせて頂きましたのでそのままお進み頂ければと思います。お待たせしてしまい申し訳ございません。引き続きお楽しみ頂けたらと思います。宜しくお願い致します。 (2021年4月3日 23時) (レス) id: bba3963680 (このIDを非表示/違反報告)
日向子(プロフ) - こんにちは。続編のパスワードが知りたいです。 (2021年4月3日 19時) (レス) id: cef126ce32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ょうた | 作成日時:2019年11月5日 13時