【ごっふぁみ】家族【drm】 (ページ9)

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疑問ページ9

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『まぁ、とりあえずギャングになったことは置いとくね。』

ｸｽﾞﾊ「置いていいんすか。」

『…貴方もその仲間ってことだよね？』

ｸｽﾞﾊ「ｯｽｰｰｰ…そうッスね…」

同じように目を泳がすくずはさん。

はぁ…だから最近アルスの怪我が多かったのか。何となくわかってきたぞ。イブくんにも報告しとかないとかな。

『アルス。』

ｱﾙｽ「はいｯ！」

『お姉ちゃんさ、アルスの言うボスって人とお話したいんだけど良いかな？』

ｱﾙｽ「もちろんでごぜーます！連絡入れてくる！」

『あ、ちょ、応急処置の道具だけ置いてって。』

アルスは転びそうな勢いでお店を出ていった。

とりあえず置いていってくれた包帯とかで応急処置だけはするか。やり方は散々みてきたしやってきたから覚えてる。

白く細い、けど男性らしい腕。

触るね。そう言い触れるとびっくりしたのか少し体が跳ねた。

『改めてA・アルマルって言います。』

ｸｽﾞﾊ「ｱｯ、Aさん。俺は葛葉です、」

『…アルスはさ、葛葉くんの仲間たちとどんな感じ？』

そこがいちばん心配だった。

この街の治安は鬼ほど悪いが、各自がなにかやらかすだけでチームというものは聞いたことがなかったのだ。だからこそ、ギャングというものがまだよく分かっていない。

もし、そのギャングチームでアルスが虐められてるようなことがあれば容赦しない。絶対に。

ｸｽﾞﾊ「顔、怖いっすよ。」

『あぁ、ごめんごめん。やっぱり姉としては心配なの。』

ｸｽﾞﾊ「んー、でも俺が知る限りはアルス、めちゃくちゃ楽しそうっすよ。」

『パシられたりしてない？』

ｸｽﾞﾊ「ないっすね。逆にうちのボスがアルスに対して凄い過保護なんすよ。」

その光景を思い浮かべたのか、葛葉くんは楽しそうに笑っていた。

あぁ、なんだ。
ただの杞憂だったか。

『…そっか。』

そう呟く私の顔を見て、葛葉くんは優しく笑ってくれた。