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笑顔 ページ18

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ダルマ「…ちゃんと理由教えて貰っていいすか。」

『理由ねぇ。』






断ったとき、結構あっさり引いたと思ったんだけどな。

正直私もあれが最善の選択だったかわからない。だからこそ、ちょっとは後悔はある。





『というか、イブくんはなんでだるまくんと?』

イブ「Aさんだから言うけど、俺もゴッファミだし。」






この子はいつもびっくりすることを、トーンも変わらず言ってくる。

いや、ガチかぁ。
ならイブくんはアルスがギャングになってること知ってたのか。






イブ「怖いんでしょ。Aさんは。」

『…まーね。』






こっちがビックリしてるのもお構い無しに、イブくんは図星をついてくる。

私はアルスを守る。
それを1番で過ごしてきた。

たった1人の、大切な妹なんだ。

この街では私みたいになんも権力のない人は、ただ搾取されるだけ。

なら、強い人のコミュニティを作る。

守ってもらう。

それ以外の選択肢が私は思いつかなかった。






『この平穏な毎日が壊れるの、嫌なんだ。』

ダルマ「…アルスさんはもう俺らの家族っすよ。Aさんだけで守る必要なんてないんよ。俺らを頼ってください。」






歳下であろう彼。
なのにこんなにも安心感があるのは、だるまくんの天性の才能なのか。

多分逃げられない。
この人達はギャングなのだから。






『…私の負けだ。』

ダルマ「改めてAさん。俺らと家族(ファミリー)になってくれませんか。」






優しく、惹き込まれる瞳。







『うん、お願いします。』






私の言葉を聞きキラキラと輝く笑顔。

あぁ、顔が熱い気がする。

良い年齢の女が、馬鹿なこと()をしようとしてる。

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作者名:もみじ | 作成日時:2023年7月28日 1時

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