出 会 い は 楽 屋 で 。【Ren,Nagase】

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向井Side

金内「なぁ…」




急に柄にもない真剣な顔で俺に話しかけてきた。


こんな顔するん、あの時以来や。
とーまが、事務所やめたとき。




ｰｰｰｰｰ1年前ｰｰｰｰｰ

いつもどおりの楽屋。
しかし、ある一人だけは、顔が沈んでいた。

金内「なっ、なぁ…」

いつもの顔ではなく、真剣な顔して話しかけてくるもんだから、だいたい真剣な話やろなとは、皆、想像できとった。


金内「俺………今回のコンサートで、事務所やめるわ。」



薄々、気づいとった。でも、いざ目の前で言われると、何とも言えへんかった。


でも、とーまが決めたことや。
目をつむって涙を我慢するとーまにおれは、


向井「とーまが決めたことや。俺は、応援する。もしお前が辛くなったときは…」



永瀬「待ってんで。」



大西「ただいまって、帰ってきてください」


西畑「その時は、俺たち全員で迎えたるから。」



向井「お前は、ひとりちゃうで。 いままで、おつかれさん。」

コンサートには出ない紫耀には、うまく言っとった。
あいつも一晩ずっと泣いとった。



誰よりも、BKBネタが上手いとーま、誰よりも、陣内さんが大好きなとーま、誰よりも、トーク力を磨き上げたとーま。

みんなから、愛されてんで？


【才能がなければ努力すればいい。】

お前が残してくれた、この言葉は、今後の関西ジャニーズJr.を、引っ張っていくやろ。


次の週からのまいどじゃーにーから、とーまの姿が消えたけど、皆それなりに、とーま、のカバーを頑張っている


涙こらえて、みんなで、賛成したあの日。
また一つ成長ができた。



でもな、美容師専門学校に通いながら、本格的に俺たちのスタイリストをやっとるお前に、感謝しとる。


お前がおらんなにきんは、ちょっぴりどこか寂しさを感じるけど、お前の分、頑張ってんで。



さんざん、笑い飛ばして、さんざん、泣き叫んで、さんざん、ぶつかり合って、それでも、前へ進めた。乗り越えられた。


お互い違う道やけど、目指す場所は一緒や。


笑顔にすること。どんな職業でもおんなじや。

なにきんは、6人で、永久不滅や。


その時は、泣きながら男同士で抱き合ってスタッフとか、きっと、変な人やなとか思ったやろな。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


ふとそんなことを思いだしていたら、


金内「どうしたん？(笑)話聞いとる？」



向井「ん、ぁあ、悪い、なんやったっけ？」




金内「あんな、」

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