出 会 い は 楽 屋 で 。【Ren,Nagase】

13 ページ13

ASide






.


　

『ん、』





目を覚めると見覚えのない部屋。


そして、





美しい彼の顔。






…そっと、そっと頬に手を添えると。




.






ﾊﾟﾁｯ









.


　
　

.







.




永「なぁに見てんねん？惚れたん？」




いたずらに笑っている彼がいた。





『えっ、や、いや、廉起きてたん！？起きてたんなら言うてやぁ〜！』




関西らしい照れ隠しをした。



…なんで、廉とおると、関西弁になってまうねんやろ。









.





廉とおるとなんか、不思議な気持ちになる。





永「A起きる前に起きとった。ってか、腹減ったぁ〜」



　
ぐ〜っと背伸びをして、大きなあくびをした。



すごく可愛かった。




『なんか…作る？』

永「え、ええん！？」




いやいや、即答かよっ！


早すぎんねん返事が。
いかにも、作って！って言ってるかのように(笑)




『ん、ええよ』






永「ん、あんがと」



そういい、キッチンへ移動した。



冷蔵庫を開け、なんでもええで〜と言った彼。

………何もないやん。と思った私がアホやった。




『なん？めっちゃ料理してんねんな廉って……』



むっちゃ、詰まってんねん。




永「あ〜、ちゃうちゃう、母さんがたまに来んねんけど、そん時にいっぱい買うてきてん。ほんま意味わからんわ、どんどん腐ってん。」




と、一人爆笑している廉。




『じゃぁ…あっちいってて〜』





そういい、まな板と包丁と材料を台所の上に出し、料理を始めた。




ハムと、卵を焼いている時に、廉が、


永「新婚みたいやな(笑)」



と笑いながら、頭をポンポンし。ソファーに座りテレビを見に行った廉。



.








￣￣￣あなたが彼氏だったら。

　

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す