Day16 ページ19
天「陸、一旦出て」
陸「で、でも……」
陸まで巻き込む訳にはいかない
私は陸の方へ顔を向けて
青い顔の儘陸に従うように指示した
汗を流しながらもこくりと頷き
ぎこち無い足取りで部屋を出ていった
『……で、天は、何しにきたの……』
天「あれ、第一声が想像してたのと違うな
先ずは謝ってくるかと思ってたんだけど」
あ〜……これ、やばいやつだ
今までこんなに怒った天見たことない
だが、此方だって怒りたい理由があるんだから
『何に対して謝らないとならないの』
睨みをきかせて天を見る
天「どうやってヴァイオリンも無いまま稽古するの」
『は？家にないってことは持って行ったってこ…』
天「僕が帰ってきた時に、Aのヴァイオリンのケースも中身もそのまま玄関にあったよ」
『………へ』
あ〜、不味い、修理出してたの戻って来るの今日だった
言い逃れできないぞ
天「なんでここに居るの」
『っ、天には関係ないで……んっ！？』
突然重ねられた唇
絡められた指
全てに敏感に反応する私
だが、
『や、やだっ！！』
肩を思いっきり押して
離れた
天「A……？」
口元に左手の甲をつけて下を向く
『天は……
そんなに軽い人じゃない……』
天「は？」
『私以外の人とキスしてた癖に……
私だけ、なんで…、』
天「………見てたの」
『……分かってるのよ、天に悪気なんてないこと、
でも、
天のそういう自己の思いだけ押し付けてくるところは……
嫌』
天「…………………………」
天の瞳は、段々と冷めていった
天「………そう
南雲さんの言うとおりかもしれないね
僕達は住む世界も的外れに違うし
わかり会えない」
目の前が、暗くなった
『………
私、は………』
天「もういいよ、
帰ってこなくてもいいし、
好きじゃなくなったのなら
言ってくれて構わない」
『い、や』
天「はぁ？」
心底面倒臭そうに眉を寄せる天にぐっと恐怖を堪える
『わ、たし、天のこと、きらいになったとかじゃ、ない
の
いつ、も……
逃げてばかりだったから、だから
逃げずに
向き合う、から……』
天「………あっそ」
そう言い残すだけで
もう一度好きだとは言ってくれない
『好き……』
ピクッと止まる天
そしてまた近づいてくる
『ん……』
そのまま口付けた
天「………」
数秒なのに、
私にはとても長く感じられた
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珠音(プロフ) - リクエストありがとうございました！思っていた以上の甘々でした(*´▽`*) (2018年9月2日 9時) (
レス) id: 4f085394ba (このIDを非表示/違反報告)
Ｄream(プロフ) - 珠音さん» 素敵なリクエスト有り難うございます！了解しました、頑張ります！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 26a17f6a03 (このIDを非表示/違反報告)
珠音(プロフ) - こんにちわ！お話完結おめでとうございます！リクエストしても大丈夫ですか？陸くんとじゃれてて昌鹿野床どん→まさかの天登場…修羅場からの甘々が見てみたいです！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 4f085394ba (このIDを非表示/違反報告)
Ｄream(プロフ) - 珠音さん» 私的にはもっと甘シチュを入れたいのです！！じゃんじゃん入れていくので、楽しみにしていてください！ (2018年8月22日 19時) (レス) id: 26a17f6a03 (このIDを非表示/違反報告)
珠音(プロフ) - Ｄreamさん» こんにちわ！更新分一気読みしちゃいました！押し倒したときの表情はさぞ怖かっこいい顔で微笑んだと感じました（笑）そしてそれからの甘々展開。ごちそうさまでした♪ (2018年8月20日 15時) (レス) id: 4f085394ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｄream | 作成日時：2018年8月14日 23時
