恋はきっと頑張れない【九条天】

46日後にはきっと頑張る ページ6

_翌日_

『あ、陸くん、今日は私がついていくね』

朝、本を片手に握り締めるAが眩しいくらいの笑顔でそう告げた

「え、な、なんで！？今日はマネージャーだよね？」

慌てだす陸に、首を傾げる

『朝一で一織くんが伝えてくれたの、紡さんが大和さんのほうで手がいっぱいらしくって………

あ、もしかして、私じゃ、いや、かな……？』

自信なさげに下を俯いてしまった様子をみて、更に陸は慌てる

正直に言って、その逆だ

自分はAが一緒に行くことをこの上なく喜んでいる

「ち、ちが…っオレは、Aが一緒で嬉しいよ！」

拳を握り締めて伝えるその姿に、クスリと笑ってしまったのと、【うれしい】の言葉への喜びが混ざり合う

『ふふ……うん、ありがとう陸くん』

そんな姿に、陸はまた惚れ直させられるのであった

___________



『陸く_____って、え……？』

ただ、ただ水を陸くんに渡せばいいだけの話だった

だというのに、何故なのだろうか



あなたと私は、変な糸で引き寄せられる



一度途切れた

赤い糸のせいで





「_____A」













もう諦めてよ



天くん。

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