✾ ページ10
2人が揉めているのをボーッと聞いていると、突然ドアがガチャリと開く。そのドアから顔を覗かせた少女こと津美紀ちゃんは、私を見つけた瞬間「Aちゃんっ!」と顔を輝かせた。何だこの子めっちゃ可愛い。知ってた。
そして津美紀ちゃんが声を上げた途端、一瞬で静まり返った2人。何オマエら知り合いなの?という視線をビシビシと感じる。傑くんに至っては「Aの子供…?」とあらぬ誤解まで生まれ始めた。違いますソレは誤解です。断じて私の子供ではない。キミの隣に立ってる男の子供だよ。
「Aちゃん急にどうしたの?今日は平日だよ?」
『ワーツミキチャンヒサシブリー』
「久しぶり?昨日も会ったのに?」
コテンと首を傾げる彼女の後ろから、恵くんもヒョコッと顔を出した。彼もまた姉と同じように「Aちゃん…?」と名前を呼んだあと、男2人を見て警戒心をダダ漏れにしている。傑くんはともかく甚爾くんなんて実の父親なのにな。ウケる。
「Aちゃん、その人って…」
「例の白馬の王子様と……親、父?」
「おう………って待て白馬の王子様って何だ」
「どうも、白馬の王子様こと夏油傑です。2人ともよろしくね」
「何でオマエは平然と自己紹介できんだよ」
すみませんカオスにしたのは私が原因です。もう忘れてると思って……………その話したの昨日の出来事だったわ。
_____「えーっと、少し整理するよ。まず恵くんと津美紀ちゃんがコイツの子供で、Aはそのことを知らず偶然任務帰りに知り合って以来世話を焼いていた、と。そして今日私達を連れてきたのはこの2人を紹介する為…で大体合ってるかい?」
『大体合ってるハズ』
「大体合ってんじゃね」
玄関前で話し続けるのも…ということで家に上がらせてもらうことに。傑くんが作り置きの他にも適当に作ってくれた料理を食べつつ、とりあえず現状を整理した。うわこの料理旨っ。スパダリかよ。
「最近Aが忙しい理由がやっと分かった」
『そっかー………おい甚爾くん人の料理奪うんじゃねぇ』
「いいだろ減るもんじゃねぇし」
『減るもんだから言ってんだよ』
795人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち食べたい(プロフ) - ごりらさん» こちらこそ、不定期更新なのに最後まで読んでくださって感謝しかありません。本当にありがとうございました! (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - mooさん» ありがとうございます!ループの原因は結構最初の頃から決めてたので、最高と言って頂けて嬉しいです。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!なんだかんだ言って夢主ちゃんは夏油さんの隣が1番しっくり来ますね笑 夏油さん視点のは書く気力が無かったです…申し訳ない。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ループの原因がまさかの結果で最高すぎました…。毎回更新を楽しみに待っておりました!!本当に大好きな作品です。素敵すぎる作品を本当にありがとうございました!!!大好きです!! (2022年5月3日 20時) (レス) @page33 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 完結おめでとうございます!素敵で面白い作品をありがとうございます。ループの原因が最高でした。 (2022年5月2日 7時) (レス) @page33 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち食べたい | 作成日時:2022年4月7日 18時