なんいど ハード で よろしいですか ？ ▼【鬼滅の刃】

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｢………やっぱり、一言挨拶したほうがよかったかな。｣

夜道をぶつぶつと呟きながら宛もなく歩く女が1人。
………はい、私です。半町です。

いつまでもお邪魔してたら悪いなあ、と思って出てきたはいいけど行く宛が無いことを思い出したのが10分前。宿に泊まろうかと思ったけど私のお金がここで使えないことに気づいたのが3分前。
…………………で、今。


｢大人しく泊めてもらえばよかったなあ………｣

今更遅いけど、とため息をつく。まじでどうしよ。



｢行く宛て無いもんなぁ………｣

｢Aちゃん行く所無いの？｣

｢そうなんですよ、家が無くてですね｣

｢じゃあ俺の所に来るかい？｣

｢気持ちはありがたいですが迷惑だろうしお構いな………く…………｣


ここでやっと気づいた。



私は、









＿＿＿＿＿＿＿誰と喋ってるんだ？



｢やぁ、Aちゃん？夜道を女の子が1人で歩くなんて鬼に食べてくれ、って言ってるようなものだよ？｣

｢………っなんで、｣

いや、ほんとになんで？？？なにゆえ？？？
こんな短いスパンで同じ鬼(しかも上弦)に遭遇とかツイてないとかそういう次元じゃない。どうした私の幸運体質どこ行った。


｢私に、何の用ですか。救済とやらなら間に合ってますよ｣

｢う〜ん、救ってあげたいんだけどねえ｣


ちょっと失礼、と一気に距離を縮められる。
唐突だったのとその距離感に体がこわばって、逃げようにも逃げられない。



……え、これ詰みでは？


｢”あの方”が興味を持ってるみたいでね。大丈夫、辛かったら俺が食べてあげるから｣

｢あの、話が全く……｣

見えてきませんが、と言い終わる前に口に小瓶を突っ込まれる。
口に流れ込んできた”何か”を、思いっきり飲み込んでしまった。





＿＿＿＿やべ、なんだ今の。


｢………、何を、飲ませたんですか｣

｢ん？これかい？









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＿＿＿＿＿＿＿＿＿あの方の血だよ｣



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