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前述の善逸は炭治郎と伊之助や蝶屋敷の子達に聞けば誰がなんと言おうと善逸一択。

だがしかし、今私の目の前にいるのは誰だ?

廊下を歩いていると突然壁に追い込まれ、顔の横に腕をつき私を囲むようにして立っている善逸。


善「ねぇ、Aちゃん」


「何…」


善「今日一緒に歩いてた男、誰?」


覗き込むように見つめられ、身長がそこまで変わらない善逸はずいっと顔を近づけてくる。


「今日って…善逸と一緒の任務だったじゃない」


善「俺の知らない男と仲良さそうに話してたよね?花が咲いたような笑顔向けちゃってさ」


「!!善逸、あの人は」


善「俺にだってあんなに可愛い笑顔見せてくれた事ないのに、なんで近くにいる俺じゃなくてぽっと出の奴に…」


「だから、聞いて」


善「…Aちゃん、まさか、あいつのことが好き…もがっ」


話を聞こうとしない善逸の口を手で塞ぐ。


「被害に遭われた女性の婚約者」


善「……………………………フェ?」


「心配してたから安心させるためにそばに居たの。とても大事にされているからそれほど好きなんですねって話をしてたの!」


善「ぁ、ぇ、じゃあ」


「アンタの勘違い。ったく、鬼殺隊隊士なんだから男に現を抜かしてる暇なんてないわ」


善「ご、ごめん…」

3→←黄色の君



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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時

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