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善逸の顔が真っ青になりいつも通り泣き喚いた。そんな彼に構うことなく車掌がやってきて切符を切る。
その瞬間、炭治郎とAは何かを感じた。
それは煉獄も同じようで─
「拝見、しました……」
煉「車掌さん!危険だから下がってくれ!火急のこと故、帯刀は不問にしていただきたい!」
その言葉と同時に鬼が姿を現した。
「グルルルル…」
煉「その巨躯を!隠していたのは血気術か。気配も探りづらかった。しかし!罪なき人に牙を剥こうものならば、この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす!!」
──炎の呼吸 壱ノ型 不知火
その見事な太刀筋、剣捌きに4人は胸打たれた。
炭「すげえや兄貴!!見事な剣術だぜ!おいらを弟子にしてくだせえ!」
煉「いいとも!立派な剣士にしてやろう!」
善「おいらも!」
伊「おいどんも!」
「あたいも!」
煉「寒河江少女はもう師匠がいるだろう!まあいいか!みんなまとめて面倒見てやる!!」
──兄貴ィ!!!!
車内が静寂に包まれる。
起きているものは誰一人としていない。
みなが幸せな夢の中だ。
「夢を見ながら 死ねるなんて 幸せだよね」
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時