約束 ページ39
雲ひとつない晴天。
こんな日は縁側に座りのんびりとお茶でも楽しみたいものだ。
ズサァァァ!!
「ぐうっ!」
「だァから、脇が甘いって何遍も言っただろ!!!」
「っ〜〜もう1回お願いしますッ!!!」
ある昼下がり、Aは師範である宇隨天元に稽古をつけてもらっていた。
怪我の療養中刀に触ることをしのぶからキツく禁止されていたため身体がなまっていたのだ。
宇「呼吸の精度は上がっているが、それと同時に刀も扱えないと意味ねぇぞ!」
「はぁ、はぁ、そんなこと、分かってますよ!!」
嫁3人は縁側に座り救護のため控えている。
須磨「天元さま、楽しそうですねえ」
雛鶴「Aちゃんが帰ってきたんだもの」
まきを「彼女のおかげでいつもの天元さまに戻った」
数日前までは心のどこかに穴があいたように廃人になっていた宇隨だが、Aが目を覚ました事を鴉から伝えられると光が戻ったように笑顔が増えた。
須磨「あ、Aちゃんまた転がされちゃった!頑張れ〜!」
まきを「天元さまも凄い楽しそうだわ。稽古っていうよりじゃれあいみたい」
雛鶴(良かったですね、天元様。私達の希望が戻ってきましたね)
音柱邸に賑やかな声が響き渡った。
「くっそーーーーー!!!!!もう1回!!!!!」
宇「おうおう!!どっからでもかかって来やがれ!!」
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時