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先程よりも早い動きで攻撃してくる父蜘蛛に吹き飛ばされる2人。
それぞれ違う場所に吹き飛ばされ、Aは地面に背中を殴打し当たりどころが悪くて呼吸が乱れ、体が軋んだ。
そんなAに目もくれず、父蜘蛛は伊之助を標的にし彼に攻撃を出し続けた。
「カハッ」
(立て、立て、立ち上がれ!!伊之助を助けろ、私はどうなってもいいから、彼だけでも!!!)
伊「ごふっ」
父蜘蛛の攻撃をまともに食らった伊之助は受身を取り損ね地面へと叩きつけられる。
「伊之助ッ!!!」
伊之助の頸を掴み持ち上げ、締め上げようとする父蜘蛛の腕にAは技を繰り出した。
「音の呼吸 壱ノ型 轟!!
死なせないっ!伊之助は必ず助ける、から…っ!!」
伊「!」
しかし呼吸が上手く機能しておらず鬼の腕に食い込むだけの威力しか出なかった。
父蜘蛛の蹴りを腹にまともにくらい、Aは後ろに蹴り飛ばされる。
「ぐあっ…」
伊「A……っ!!!
獣の呼吸 壱ノ型 穿ち抜き!!」
伊之助の日輪刀は頸に刺さった。しかし刃が動かず斬ることが出来ない。
己の頸を握る手に力が入るのが分かり、死を覚悟した。
鬼の腕を誰かが斬った。
そこに居たのは半半羽織を着た水柱・冨岡義勇。
彼はしなやかな剣さばきでいとも容易く鬼の頸を斬った。
格の違いに伊之助は大怪我しているのも忘れ大興奮だった。
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時