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ア「Aさん、そろそろ日が暮れてしまいますよ?」


「あっ!すっかり話し込んじゃった…。帰らなきゃ」


ア「遅くなりそうでしたら、泊まっていかれては?」


「ううん、大丈夫!ありがとうアオイちゃん」


ア「そうですか…。私もAさんとお話したかったです…」


俯きがちで小声になりながらもそう伝えたアオイにAは恋柱のようにきゅんきゅんした。


「次に来た時は沢山お話しよ!なんなら甘味処に行こうね」


ア「は、はいっ」


女子2人で笑いあっていると、Aの羽織の裾を伊之助が遠慮がちに掴んだ。


伊「………」


「伊之助?どうしたの?」


伊「…………帰っちまうのかよ」


「うーん、師範遅くなるとうるさいから」


伊「………泊まってけよ」


「お嫁さん達がご飯作ってくれてるから、ごめんね」


しょんぼりする伊之助の頭を撫でれば少し表情が和らいだ。
山育ちで1人で生きてきたとはいえ、人間の優しさはこんなにも温かいものなのだと知った伊之助はなかなか離れられないでいた。


「また来るよ。だからそんな寂しそうな顔しないで?」


伊「………わかった」


「うん、いいこだね」


伊「でも次こそは正々堂々勝負しろよな!!その時は俺が勝つぞ!!!」


うぉぉぉおおお猪突猛進ーーー!!!と再び元気を取り戻した伊之助は蝶屋敷の周りを元気に駆け回った。

そんな伊之助の姿はAの自身の弟と似ていた。
元気に庭を駆け回る弟の姿はもう二度と見られない。
だからなのだろう、なんだかんだ彼の事を放っておけないのは。

ひとしきり眺めてから、アオイに礼を言ったAは夕暮れに染る道を歩き、音柱邸へと帰った。











宇「おせぇ」素顔


「う"っ……すみません」色んな意味で顔見れない


宇「罰として今日は俺と寝るぞ」23歳


「いやぁです!!師範寝相悪いんですもん!布団全部持ってく癖に!」15歳


宇「昔は一緒に寝てただろ?ワガママ言ってんじゃねぇ。オラ」姫抱き


「うわっ!せ、せめておんぶ…」


宇「何一丁前に照れてんだ、ん?お前も年頃のオンナノコってやつか?ハハッ!!!!!」


「何笑ってるんですか!変態!」


宇「おうおうなんとでも言え。……逃がさねぇからな?」


「っ〜〜〜〜」




寒河江A、宇隨天元の素顔に弱かった。

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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時

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