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伊「……あ?」
その間3秒ほど。
伊之助は自身の目にAの姿をはっきりと捉えた。先程よりも鮮明に。
──否、山の主の被り物をAによって取られていたのだ。力強く握っていた刀すらもAに奪われていた。
「はい、おしまい。私の勝ちね」
Aは手にしていた被り物を伊之助に被せ直し刀を渡した。伊之助は未だにうんともすんとも言わない。
Aから目が離せなくなっていた。
伊「………」
「伊之助?」
綺麗な翡翠色の目に輝きを取り戻した伊之助はとたんに弾けるような笑顔になり
伊「…お前すっげぇな!!!!なんだ今の!!!俺なんにもできなかったぜ!!あれお前の技か?!どうやって作ったんだよ!!」
「ちょっ」
出てくる疑問を素直にそのままぶつける伊之助。
それは幼い子供のようにただただ純粋なものだった。
Aもその勢いに圧倒されながらも自身の技を褒めて貰えたことが何より嬉しかった。
気づけば2人は日が暮れるまで語り合った。
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年10月14日 19時