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次に目に入った光景に伏黒は目を丸くした。

いつもは殺風景な教室が色とりどりの紙の輪で飾り付けられ、かつ天井に届くほどのクリスマスツリーも置かれており賑やかになっていた。


「伏黒ー!誕生日」


───おめでとう!!!


Aの言葉を合図に祝福の言葉とクラッカーで伏黒を祝う。


釘「ちょっと伏黒、もう少し喜んだりしなさいよ」


虎「伏黒〜お前まさか自分の誕生日忘れてたとかじゃないよな?」


伏「・・・・・」


「おいマジか」


伏黒は静かに俯く。


「ま、伏黒ってそういう奴だよね」


釘「それもそうね」


虎「あそうだ!伏黒、ケーキどれがいい?」


五「僕はこれがいいな〜♡」


「弁えろよ」


五「Aちゃん・・・先生泣くよ?」


「今日の主役は伏黒なの!先生は最後ね。…伏黒?」


伏黒はなにやら、もぞもぞと話している。


夏「恵?」


伏「…………と………」


「え?何?」






伏「…………ありがとう」




唇を尖らせ赤くなった顔でお礼を言う伏黒。


「……………あら🫢」


釘「……やだ、可愛い🫢」


虎「……これが母性🫢」


五「……恵ちゃん🫢」


夏「よく言えました😊」


伏「っ〜〜〜〜〜〜!!!早くケーキ食うぞ!!!」


「やっだぁ恵ちゃん可愛い〜!!!」


虎「俺が伏黒を育てたのか…」


釘「鉄仮面があんな顔するなんて……!可愛いとかふざけんなよ…!」


五「恵はかんわいいんだよ〜!小さい時から変わんないだから〜」


夏「あの時の恵も可愛かったけどさらに可愛くなったね」


伏「うわァァァ!!!脱兎!!!!!!」


「伏黒待って!???教室で脱兎はアカン!!!」


伏「もうみんな嫌いだァァァ!!!」


賑やかな教室は兎で埋め尽くされさらに賑やかになりましたとさ。

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作者名:アマネム | 作成日時:2023年8月4日 0時

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