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Aはその会話に目を見開いた。
(──────なぜ、鬼舞辻が、私を?)
その話は炭治郎の耳にも届いていた。
炭(──どうしてAを?!…クソッ、Aは無事なのか…?!もしここに戻ってきていたら…!)
炭治郎は自身の刀を握る妹に声をかける。
抜き身の刀身を握る禰豆子の掌からは血が出ている。
炭「禰豆子!!刀から手を離すんだ!指が切れる!」
とたん、ボッと刀が燃える。
炭(!禰豆子の血で刀が燃える…爆ぜる血をまとって
これは──────爆血刀!!)
赤く燃える刀を手に炭治郎は鬼の前に姿を現す。
炭(俺は応えなければ──!俺に力を貸してくれる皆の願いは、想いは一つだけだ
鬼を倒すこと
人の命を守ること
俺はそれに、応えなければ!!)
「小細工したところで儂には勝てぬ!!斬られたとて痛くも痒くもないわ!」
・・・燃える刃 赫刀 無惨様の記憶 その頸を斬りかけた剣士の刀 姿が重なる
そう見えたのは鬼だけではなかった
"お侍さまの刀 戦う時だけ赤くなるのねぇ
普段は黒曜石のような漆黒なのね
とっても奇麗ですねぇ"
目に映るのは赫く結った髪と耳に揺れる花札、そして腰に携えた刀とその顔には炎のようなあざ。
(誰、何この記憶。………貴方は)
─ヒノカミ神楽 日暈の龍 頭舞い─
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ワト - 続きも楽しみにしています! (1月8日 15時) (レス) @page39 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年11月26日 22時